Yahoo!ニュースのコメント欄の心理的安全性に貢献したい
ヤフーニュースのコメント欄は変なコメントが多くて読みたくなかったです。特にマイノリティ(障害者の雇用、ジェンダー平等など)に関するニュースには差別的なコメントが多数寄せられることになりやすく、人権の立場からコメントする人は集中砲火に遭うことを恐れ、コメントを控えていることも多いのでは、と思います。
が、最近はある程度読むに堪えうるコメントが上位表示されやすくなってきた、と感じています。
そうしたなか、私もニュースに良質なコメントをして、コメント欄の心理的安全性に貢献を思い立ちました。本日、ペンネーム・顔写真・プロフィール付きで4件のコメントを投稿しました。
コメントで社会を変え、またヤフーニュース個人でも書けるチャンスが来たら、と思っています。
ハローワークや転職サイトで検索すればわかるが、そもそも障害者雇用にライター(またはその経験を活かせる職種)の求人が圧倒的に少なく、事務の求人の割合が大きすぎる。そこから「どんな背景があっても、障害をオープンにして働くなら事務しかない」かのような思い込みや、「事務以外の仕事を希望する障害者は選り好みをしている」かのような思い込みが生まれがち。
企業側の障害者雇用への意識は、口に出さなくても心の中で思っただけで障害者側に見抜かれると思うべき。外部の専門家の意見を聞いて、誠実に。
ライティング事業を行う企業には、法定雇用率未達企業もまだまだある。そういう企業は障害者雇用市場にライターの求人を出す必要性に気づいておらず、事務の求人しか出していないことも多いとみられる。これまでフリーランスに外注していた案件を、障害者雇用のライター求人として出してみるなど、企業側に改善できることはまだまだある。
Rebitは、LGBTであり、うつや発達障害でもある人・職を転々としている人が、企業への安定就職を目指す就労移行支援事業所を都内で運営。
Rebitによると、現状の福祉サービス現場ではLGBTへの理解教育がなされておらず、うつや発達障害のあるLGBT当事者の9割がセクシャリティによるハラスメントを体験している。複合的マイノリティであることで、求職時にハラスメントを受けたり、やっとの想いでつながった福祉サービスが安全に利用できなかったり、それらが重なり生きること自体に絶望し、亡くなる人もいるという。
同じくLGBT団体の虹色ダイバーシティは、「LGBTはそうでない人に比べ、メンタルに問題を抱える人の割合が2倍以上高い」と発表している。コロナで多くのLGBTが貧困を経験しているが、困窮しても相談しにくい、との声も多い。
東京に偏在している支援のリソースを、全国にも拡充させることが必要。
「同性愛は精神の障害、または依存症」
日本精神神経学会は同性愛を精神疾患とはみなさず治療の対象から除外、旧文部省も1994年に指導資料の「性非行」項目から同性愛を除外した。またこの文はLGBTだけでなく、精神障害への偏見をもますます強めることを付け加える。
「LGBTの自殺率が高いのは社会の差別が原因ではなく、LGBTの人自身の悩みが自殺につながる」
この文の何がダメなのかは、差別をないことにし、生きづらさは個人で乗り越えるべき、社会のせいにすべきでないと結論づける点だ。
これらは当事者が声を上げていかなければ、なかなか変わらない現実がある。
日本ではデモが「迷惑」「偏っている」と捉えられがちだ。本件で、心を痛めながらもマイナスに思われるのを気にして発言を控えているLGBTもいる可能性が否定できない。しかし、声を上げることによって、気付く人、救われる人が大勢いることは、歴史が示している。
アクセンチュアのレポートでは、障害者平等が進んだ企業は競合に比べ、収益が28%、営業利益が2倍、収益性が30%それぞれ高いことが示されている。
同社日本法人が就労支援会社と連携したサテライトオフィスでは、発達障害者にとって成長と貢献が充足するような仕組みが非常に細かく作りこまれている。充実して働く当事者の声も伝わっている。
「当事者は常に正しく、問題の原因は環境にある」
「行動に徹底して着目する」
これらは障害の社会モデルにつながる。最近の障害に対する考え方は社会モデルに変わってきている。障害は個人の特性と環境との相互作用によって現れるとする考え。障害者が感じる不利は社会に問題があると捉え、個人のできないことに着目するのではなく、個人のできないことを問題と捉える社会の障壁に着目する。
「朝は挨拶するもの」というような「かくあるべき」を捨てることで活躍できる人もいる、という気付きも大切。
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