P2P(Peer to Peer)の概念を理解する



はじめに

ネットワーク上でファイルを共有する仕組みとして、Peer to Peer(以下P2P)があります。P2Pは従来のダウンロード方法よりも高速にダウンロードができることが特徴です。また、特定のサーバがダウンしても、他のサーバに同じファイルが存在すればダウンロードが可能です。今回は、このP2Pがどのような仕組みなのかを説明します。

P2Pの概要

ファイルを共有する流れ

まず、P2Pを利用してファイルを共有するには、P2Pの仕組みが組み込まれたファイル共有ソフトウェアをインストールする必要があります。例えば、WinnyやBitTorrentなどがその例です。これらのソフトウェアにファイルをアップロードすると、他のユーザがそのファイルをダウンロードできるようになります。

P2Pに登場するユーザ

P2Pの仕組みを理解する上で、重要な役割を果たすユーザには「Seeder」と「Leecher」という名前がついています。それぞれについて説明します。

  • Seeder:特定のファイルを完全に保有しているユーザのことです。

  • Leecher:特定のファイルをダウンロード中で、一部のファイルを保有しているユーザのことです。

P2Pのダウンロードの仕組み

特定のファイルをダウンロードする場合、通常はSeederからファイルをダウンロードします。しかし、同一ファイルを持っているSeederが複数存在する場合、複数のSeederからファイルを一部ずつダウンロードすることで、ダウンロード時間を短縮できます。さらに、Leecher同士でも、ダウンロードできていない部分のデータを互いに共有することができるため、これもダウンロード時間の短縮につながります。
このような仕組みをP2Pと呼びます。

まとめ

  • P2Pは、従来の方法より高速にファイルをダウンロードできる。

  • 特定のサーバがダウンしても、他のサーバから同じファイルをダウンロードできる。

  • 複数のSeederから同時にダウンロードすることで、ダウンロード時間を短縮できる。

  • Leecher同士でもデータを共有し合うため、効率的なファイル共有が可能。

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