対面での卒業式、コロナ禍での卒業
3月1日、大切な生徒たちが巣立って行きました。昨年4月にピンチヒッターとして高校３年生のクラスに入り、１１ヶ月。途中コロナ休校も体験し、あらゆるイベントが中止になった子たちです。それでも生徒会主催のイベントでは笑顔が見られ、目の前のことに一生懸命取り組む姿に心打たれました。最後の１ヶ月は過去問の添削や面接指導をオンラインで行いましたが、生徒は慣れたもので距離を感じさせない雰囲気が印象的でした。前向きで我慢強い生徒が多く、自分で学びたいという姿勢が強い素晴らしい生徒たちでした。
卒業式のスタイル
高校の卒業式では、本校のように人数の多いところだと全体的な式は全員で執り行い、卒業証書授与などは教室で行います。校長からの祝辞に始まり、同窓会長や在校生代表からのお話が続きます。最後に圧巻だったのは卒業生代表でした。しっかりとした口調で学校での経験や今後のことなどを話してくれました。全体としては簡略化された式でしたが、卒業生と担任、保護者の方は対面で参列し、オンラインでの配信も行われました。
教室での流れ
教室には生徒の後ろに保護者が入られました。前方では一人一人卒業証書を手渡します。教室での流れは担任教諭に任せられています。自分のクラスでは、卒業証書の授与と、少しお話、そしてCanvaで作った動画を流してみました。イベントごとが少なかったのであまり写真がなかったので、苦戦しました。
Canvaで少し彩りを
教室というのは基本的に無機質な空間です。なので、装飾をされる先生もいらっしゃいますし、クラスによっては黒板アートで生徒が事前に彩るということも最近多いですね。私の学級は入試真っ只中なので、自分でできる範囲でやってみました。今までの卒業生にはやってあげたことがなかったので、ある意味チャレンジでしたが、Canvaでやってみました。
文字と背景
卒業おめでとうの文字を作って貼ってみました。黒板の真ん中にはプロジェクターで投影ができるので、真ん中は模造紙を貼って白にしました。
もし使ってみたい方がおられたら、このリンクからアクセスできます。
https://www.canva.com/design/DAE5mBEn6dM/4kQnnqNqbtaqkvUNHFuzqQ/view?utm_content=DAE5mBEn6dM&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=sharebutton&mode=preview
動画
クラスの生徒たちの動画はお見せできませんが、体育の風景や、イベントでのスナップを組み合わせてみました。また、投影した動画はいろんな桜の動画に穏やかな音楽が入っています。こちらもコメント欄からテンプレートにアクセスできます。
この記事のトップ画も一応作ってみたので、卒業や入学でnoteを書かれるのでしたらご自由にお使いください。
出会いはここ
卒業式後にたまたま廊下で出会ったTくんが思い出させてくれました。「自由です！のブログ読みましたよ！あれ言ったの、オレです。Aiの曲も聴きました！」めちゃくちゃ嬉しいじゃないですか。何も分からなくて辛いこともたくさんあったけど、彼の笑顔とその一言でほんと、幸せな気分になりました。このブログは彼らに会った日のことを書いたもの。Tくんは隣のクラスの生徒ですが、いつも授業で真っ直ぐな視線と、楽しそうな笑顔が印象に残っています。彼の一言で学んだこと。初心に戻れ、ですね。
さいごに
たった一年でしたが、個性的で話のレベルの高い生徒たちにはいつも刺激を受けていました。南アメリカの歴史を語らせたら一流の羽織袴のよく似合う生徒、地政学に詳しく、今でもGeoPoliticsのサイトからの抜粋を感想付きで送ってくれる生徒、併願者説明会でぶっちゃけトークを炸裂させ、入学者を増やしてしまった生徒、家電の開発を通して女性の「言葉にできない家事」を少しでも減らしたいという生徒、卒業アルバムのデザインを引き受け、忙しい中シンプルで美しいデザインを作ってくれた生徒、医者になりたいというだけでなく人を感動させるエンタテイナーの要素を持った生徒、イベントごとになると二人で裏方としてそっと全体を支える生徒ら、、、２８人分羅列したいところですが、個人情報にもなってしまうのでこのくらいで。
短いつきあいでしたが、とても学びの多い一年でした。生徒のみなさん、不慣れでどんくさい担任でごめんね、いつもいろいろ教えてくれて本当にありがとう。
一人一人が今後の人生を幸せに歩んでいくことだけを念じています。
実りおおい年になりますように！
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