城前佑樹

芸術学部卒業後、老人ホームでの介護職を経て書店員をしています。自閉症スペクトラム障害の…

城前佑樹

芸術学部卒業後、老人ホームでの介護職を経て書店員をしています。自閉症スペクトラム障害の診断を受けています。

最近の記事

植松聖と意思疎通 ~植松の思考についての原理的仮説~

(*この文章は植松聖・現死刑囚に焦点を当てて書かれたものですが、彼の思想を支持するものでは全くないこと、そしてあらゆる障害者の方を少しでも軽んじるものではないことを先に記させていただきます。もしそのような差別思想を読者の方が感じてしまったならば、その責任は全て私にあります。) 2016年、殺人などの罪で逮捕された植松聖・現死刑囚(その当時は容疑者)の姿は、テレビなどの報道で何度となく流されていた。金髪で意気揚々としている顔が多く、メディアがあえてそのような画像・映像を使って

    • 「植松聖」は自身の意味を認めるだろうか? ~「社会的意味性」がうずまく世の中で~

      (*この文章は、植松聖・現死刑囚の人格、思想及びおこなった犯罪について肯定するものでは全くありません。この文章を読んだ方が「筆者は植松を評価している」と悪意を感じてしまった場合、その責任は全て私にあります。) 「津久井やまゆり園」障害者殺害事件について、NPO法人「抱樸」を運営する奥田知志氏が語るインタビューを読んだ。 奥田氏の談話の要点は次のように整理される。 1)植松君(奥田氏の言葉に従い、ここでは「君」を付ける)は、社会においての「意味」に囚われてしまった人間であ

    植松聖と意思疎通 ~植松の思考についての原理的仮説~

    • 「植松聖」は自身の意味を認めるだろうか? ~「社会的意味性」がうずまく世の中で~