SleepTech関連製品の分析

今回はSleepTechに関する話題です。

人間が生きるために必須の「睡眠」に関連した製品・サービスの開発は、近年のヘルスケア分野における取り組みの活発化や技術発展と連動し、「SleepTech」という一つの分野として扱われるようになってきました。

良質な睡眠を促進するマットレス、睡眠状態を監視するアプリ、眠気を誘導する照明など、様々な新しい技術を使って睡眠に関する課題を解決しようとする企業が増えてきています。ウェアラブルデバイスとの相性も良い領域だと思います。

今回は、中国のVVFLY社のウェアラブルデバイスについて、Tech Structureを作成してみました。VVFLY社は、睡眠中のいびきを防止するSnore Circleというウェアラブルデバイスを開発しています。

図1

上記は同社が出している製品のうち、EMSタイプと呼ばれるもののTech Structureです。EMSというのは、Electrical Muscle Stimulationの略で、電気刺激を直接与えることで筋肉を動かすことを指します。

上記のようにTech Structureで製品の中身を整理してみると、原理は比較的簡単であることが分かります。さて、その上で皆さんならこの製品について付加価値向上の手段をどのように考えるでしょうか?

同社のホームページなどによると、現在はAIによるいびき認識の向上や専用アプリとの連携についての開発が進められているようです。また、他にも、同じくいびきを防止することを目的としつつ、アイマスクタイプやイヤホンタイプなどの製品が展開されています。これらの内容も同様にTech Structureで整理すると、企業の開発の全体像やコア技術が見えてくるかもしれません。

このような分析作業を各社の製品について進めていけば、以前にお話ししたイノベーションマップ作成の構想のうち、SleepTechに関する領域を明らかにしていくことができるでしょう。
次回以降でもう少し分析を進めてみます。


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