SleepTech関連製品の分析③

前回のお話はこちら:

VVFLY社のいびき防止ウェアラブルデバイスについて、製品ラインナップの違いを分析してみよう、ということで、EMSタイプのTech Structure(下図)の緑にハイライトした部分がイヤホンタイプでは異なってくるという所まで前回はお話ししました。

図2

さて、イヤホンタイプのTech Structureを作成してみると、以下のような感じになりそうです。(緑だった部分がピンクのように変わりました。)

図2

いびきをかいている人の肩をそっと叩いたり、小さい声をかけたりするといびきが止まることがあります。イヤホンタイプには、それと同じメカニズムが用いられているそうです。つまり、イヤホンタイプでは「喉の筋肉を引き締める」ために、「”ほぼ起きている状態” の覚醒状態に導く」という手段を用い、そのために「微弱な振動を発する」バイブレーションシステムや「微弱な音を発する」マイクロサウンドシステムが組み込まれています。
また、睡眠を妨げない工夫として、「装着時の違和感を低減する」必要があり、そのためマイクロサウンドシステムには「柔らかいシリコン素材」が用いられています。

EMSタイプとイヤホンタイプのTech Structureを比べてみると、「いびきを防止する」という目的は同じでありながら、その解決策が全く異なることが明確化されたと思います。同社は技術の性能向上を追求するだけでなく、顧客ニーズの解決に向けて様々なアプローチで製品開発をしている点が興味深いなと感じました。

今回、少しですがSleepTech関連の製品分析を行ってみて、この分野には色々な市場ニーズやそれに関するアイデア・技術がありそうな雰囲気を感じました。今後もTech Structureを活用しながらイノベーションマップの作成を進めていこうと思います。



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