SleepTech関連製品の分析②

前回の続きで、今回はVVFLY社のいびき防止ウェアラブルデバイスについて、同社内の製品ラインナップにおける比較を行ってみましょう。
前回の記事をまだご覧になってない方は、先にこちらをご一読いただければと思います。

前回はEMSタイプという製品をご紹介しましたが、今回は同社のイヤホンタイプという製品がこれとどのように違うのかを整理してみたいと思います。ちなみに、イヤホンタイプの方がEMSタイプよりも以前から展開されている製品のようです。

図1

下図では、前回作成したTech Structureをベースに、2つの製品間で同様の部分を黄色、EMSタイプの製品ならではの部分を緑色にハイライトしてみました。

図2

「手軽にいびきを防止する」というニーズの基本原理は、どちらの製品も「喉の筋肉を引き締める」という機能を実現することで満たされています。EMSタイプの製品は、この機能の実現手段を「喉に電気刺激を与える」という機能とそれを実現できる技術(低周波EMS技術)によって達成していました。

一方で、イヤホンタイプという製品には低周波EMS技術は用いられていません。その代わりに「マイクロサウンドとバイブレーション」、「柔らかいシリコン素材」といった技術が用いられているようです。

さて、以上の情報を統合すると、イヤホンタイプのTech Structureはどのように描くことができるのか、イメージできるのではないかと思います。また、そのTech Structure作成の過程を通じて、2つの製品間の違いや、なぜ同じ目的で複数の異なるラインナップを用意しているのか、なども議論できるようになってくるのではないでしょうか。
情報の調査と思考の整理を繰り返し行い、分析を進めていく一覧の流れを体感いただけるのではないかと思いますので、是非トライしてみてください。(続きは来週)


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