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サッカー選手の幸せとは

7月から2年前に所属していたエリース東京FCに復帰することになりました。そして明日から長い中断期間からリーグ再開します。

この入団には色んな葛藤や考えることがあった。僕はまだまだ海外でプレーしたいと思っている。その中で日本でアマチュアクラブと契約するということは環境が全く変わる。

サッカーをする時間が減り、仕事をしなければならない。プロのようにサッカー中心の生活、サッカーでお金を貰うことは無く、むしろ会費を払いプレーしている。では僕は海外でプレーできていない今が不幸せかと聞かれればそれは違う。むしろ今の方が純粋にサッカーを楽しめている。

実は海外クラブからのオファーはあった。その契約内容に不満もなかった。だがコロナウイルスは今もなお世界各国でサッカーリーグにも影響が出ている。また以前の香港のように、渡航して全くサッカーが出来なくなってしまうことを考えるとすぐには返事が出来なかった。何より、海外サッカー、プロとしてプレーすることに窮屈さを感じることもあった。

2年間で海外3クラブを経験し、一人で突っ走ってきたように感じている。初めて行くチームでは、当たり前に日本から来た僕のことをチームメイトやスタッフはほぼ知らない。サッカー選手としてチームが勝つための価値を見出さなければならない。外人選手扱いになるのでローカル選手よりも給与は高いし、その分他選手よりクオリティを求められる。認めてもらえなかったりすればクビとなり給与はゼロになるリスクがある。

僕はこの環境を望んで選んだし、海外、プロだからこそ得れる幸せ、充実感、達成感があるのは間違いない。キツイ環境だからこそ、結果が出た時嬉しいし、生活がかかってるからこそハングリーにサッカーと向き合える。国のトップリーグでプレーすることは多くのファンが応援してくれたり、スタジアムは独特な雰囲気に包まれる、アンセムが流れて入場するときは毎回鳥肌が立つ。

だが、それは努力して結果が出た時に感じる感情。それは純粋にサッカーをして楽しいと思えることが年々無くなってきているのも感じていた。

※※※

僕はこのコロナ期間をポジティブに受け入れてる。おそらく性格上辛くても辛いと言えないし、チャレンジすることに価値を感じてて、そこに自分が快か不快かという判断はほぼなく、サッカーを楽しめるクラブより、ステップアップにつながるクラブを選択していた。僕は少し本質を見失っていたかも。

僕はサッカーが大好きで続けている。

そしてエリース東京には純粋にサッカーを楽しめるクラブの1つ。

選手の人柄、人間性、サッカーや仕事、プライベートに向き会う姿勢、色んな意味でプロフェッショナルな選手が多い。アマチュアクラブでこの環境があるのは珍しいと思う。

どこでやるかより、誰とやるか

このチームを選んだ1番の理由だ。そしてチームが僕のことを求めてくれて受け入れてくれた。全てに感謝してチームのために全力で戦い、全力で仲間とサッカーを楽しむ

川畑悠吾
1994年生まれ(26歳)/東京都出身/海外プロサッカー選手/メンタルアドバイザー資格保持/全米ヨガアライアンス(RYT200)保持/サッカーをメンタルやヨガ哲学から考える『哲学とサッカー』無料マガジン公開中

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