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戦争論の言葉

皆さまこんばんは、弓削彼方です。
今回は近代の軍事学書で一番有名な、戦争論に出て来る言葉について解説したいと思います。
動画の方が分かりやすいので、ぜひ動画をご覧ください。


戦争論に出て来る有名な言葉は、「戦争は政治的交渉の一部であり、従ってまたそれだけで独立に存在するものではない」と言うものです。
一般的にはもう少し端的に、「戦争とは政治の道具である」と言われる場合が多いようです。

この言葉の一番大事な部分は、戦争とは目的を達成するための手段であり、その事を忘れてはいけないと言う事です。
戦争に勝って新しい領土を手に入れたり、過去の奪われた領土を取り返したりと、そう言う目的を達成するために行われるのが戦争なのです。
戦争に勝つだけ勝って、後は何も無しと言う事はありえないのです。

そして、その目的を決めるのが政治の役割です。
政治と軍事の両方が合わさって、初めて国策となるのです。
これは兵法書に軍事に関する事と政治に関する事が書かれていて、軍事と政治の二つが揃って初めて兵法になると言う話に通じます。

学問として軍事と内政を切り分けることが出来ても、現実でこの二つを切り離すことは出来ません。
戦争論を書いたクラウゼヴィッツは、軍事の専門家でありながら、この事をしっかり理解していた優れた人物であったと言えるでしょう。

何か一つの物事を極めれば、分野を問わず真理に辿り着けると言うことだと思います。
私も兵法を極めて、この高みを目指したいところです。


本日の解説は以上となります。
それではまた、次回の講義でお会い致しましょう。

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