戦争では敵の動きを当てにしない
皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回は敵の動きを当てにするなと言うお話です。
「用兵の法は、その来たらざるを恃むこと無く、吾の以って待つあることを恃むなり。その攻めざるを恃むこと無く、我が攻むべからざる所あるを恃むなり」
これは要するに、「敵はここまで来ないだろう。こんなところを攻めないだろう」と言う思い込みを当てにするのではなくて、敵が攻めて来ても十分に対応できる備えがあることを当てにしなさいと言うことです。
そもそも敵がどのような動きをするかは分かりません。
それなのに勝手に「こんなところに敵は来ないっしょ」などと思い込み、それを前提に作戦を立てて油断していたら、隙を衝かれて敗北するのは目に見えています。
敵がどのように動くか分からないからこそ備える。
その備えがあることを頼りにするのであって、運よく敵が来ないことを当てにするなと言う、当たり前のことを孫子は改めて説いているのです。
備えあれば憂いなしとはよく言ったものです。
今回のお話はここまでです。
また次回、お会い致しましょう。
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