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戦場ではここに居ろ!

皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回は戦場での軍の置き方について解説します。

「軍は高きを好みて低きを悪み、陽を貴びて陰を賤しむ。生を養いて実に処り、軍に百疾なきは、これを必勝と言う」

現代語に訳すと、軍を置く場所は高地は良いが低地は悪く、日当たりの良い場所の方が日陰になりやすい場所より優れている。兵士達を養生させて気力を充実させ、病気が蔓延しないことが必勝の軍の条件である。
こんな感じの意味になります。

これは戦場で軍を置く場所のお話です。
この場合の「軍を置く」とは、行軍中の休憩や野営をする時、敵と遭遇してこれから決戦だと言う場合の味方の居場所のことです。
戦争が長引く予定で、攻め込んだ敵国の領土に味方の前線基地を作るとかの場合はまた別になります。

高い場所が良いのは見晴らしが良くて近づいて来る敵を発見しやすいのと、当時の槍や弓を使った戦いでは相手より上にいる方が有利だったからです。
日当たりが良い場所だと熱いだろうと思うかもしれませんが、日陰だとじめじめとして不衛生で病気が流行りやすかったのです。
また味方が日当たりの良い場所にいる方が太陽に背を向けやすく、敵から見れば太陽が眩しくて戦いにくかったので有利と言う理由もあります。

そう言う場所に軍を置いて、兵士にはしっかりと食事を取らせて健康管理をし、誰も病気にならないのが必勝の軍だと言っています。
当時は今以上に病気を軽く見ることはできず、病気でダウンする兵士がいればそれだけ戦力が下がりますし、万が一にでも伝染病が流行ってしまったら戦争どころではないですからね。
ですので、軍の中では病人を出さないと言うのが大事だったのですね。

戦場では軍を置く場所によって有利にも不利にもなるので、出来れば良い場所を選びましょうと言うお話でした。
それではまた次回、お会い致しましょう。

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