「陰ながら応援しています」と言う悪魔

皆さまこんばんは、軍師の弓削彼方です。
今回のお話は「陰ながら応援しています」と言う人についてです。

スポーツ選手やアイドル、漫画家やイラストレーター、他にも人から応援されることが重要なクリエイターなどが世の中には沢山います。
そう言う人達を応援するのはファンの喜びでしょうが、たまに「陰ながら応援しています」と言う悪魔がいます。
「応援する」と言う行為は素晴らしいものですが、それに「陰ながら」と言う言葉が付くと場合によっては悪魔の所業になります。

皆さまと思い違いがあっては困るので、ここで「陰ながら応援する」と言う行為の定義を明確にしなければなりません。
私が言う陰ながら応援すると言うのは、「その人が心の中で応援していると思い込んでいるだけで実際には何も行動しないこと」です。

逆に実際に応援している人とはどういう人か？
スポーツ選手であれば競技場へ、アイドルであればコンサートに行きその場で応援する。
土地の関係で競技場やコンサートに行けなければ、通販でグッズを購入し売り上げに貢献することも出来るでしょう。
漫画家であれば本を買うことが一番ですし、応援のお手紙を出すのも良いでしょう。
雑誌であれば読者アンケートを出すという手もあります。
イラストレーターなら最近はツイッターなどのＳＮＳに投稿する人も多いので、ＲＴや共有をして宣伝を手伝うことができます。
実際に何が応援を受ける側にとって一番メリットがあるかはともかく、このように何らかの行動を取ることが「応援する」と言うことです。

さて、これらに比べて上で述べた実際には何もしない「陰ながらの応援」とは何か意味があるのでしょうか？
たまたまテレビでやっていたスポーツ中継や歌番組を見て気に入り、書店で雑誌を立ち読みして漫画を読み終え、ネットサーフィンの途中で目に入ったイラストを見てニヤけて終わり。
それだけで自分勝手に「この人好きだから応援する。ただし陰ながらだから何も行動はしないけど」と言うのは意味がありますか？
単なる自己満足ではないですか？っと言うことです。

世の中には遠くから眺めて満足する人も多いでしょうから、これだけで悪魔の所業とは言いません。
陰ながらこっそり応援してるなら最後までそうすればいい。
だがしかし、こういう人に限ってアイドルがＣＤの売り上げが振るわず引退し、漫画家の連載が不人気で打ち切りになった時にだけ物知り顔で現れ、「応援してたのに残念です」とか言い出すのは悪魔の所業とかしか言いようがない。

お前何もしてなかっただろ？
お前は彼ら彼女らのために１円でもお金を出したのか？
確かに金が全てではないが、ならせめて応援の一声でもかけたのか？
お前みたいな奴らが本当に応援してたなら、まだ彼ら彼女らの道は続いていたんじゃないのか？
皆さんも口には出さずとも、そう思ったことがあるかもしれません。
少なくとも私はそう思っています。
本当に陰ながら応援していたなら、最後まで出しゃばらずに陰ながら悲しんでいろと思うわけです。

自分では何もしないくせに、たまたま目を付いた相手が成功すれば「俺は昔からずっと応援してた」などとありもしない手柄を誇り、その相手が道を諦める結果になれば、僅かばかりの手助けもしなかったくせに悲しんだフリをして目立とうとする。
これはもはや邪悪と言っても過言ではありません。

「陰ながら応援」と言うのは、友人が自分の夢を叶えるために遠くの国に移住し手伝ることはなくきっともう会うことも無い、それでも君の夢を応援しているよと言うような時に使うもので、実際に手が届いて応援できる相手に言う言葉ではないのです。

この話は理論的なものではなく、私の思ったことをただ書き連ねただけなので結論とかそう言うものはありません。
ただ、全てがダメになった後に「陰ながら応援してました」と出しゃばってくる奴らが嫌いだと言う話です。

念のため一言申し添えておきます。
この話は特定の誰かのファンとかそう言う話ではありません。
この記事を公開したタイミングで誰か有名人の引退のニュースでも流れて来て、変に勘繰られても嫌なので先に書いておきます。

っと言うところで、今回の話は終わりにしましょう。
それではまた次回、お会い致しましょう。