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小顔矯正のあるべき姿と最先端科学~2017年論文引用~

皆さんこんにちは、院長粟津です。
今回は小顔を科学することについてです。
巷では小顔詐欺商法が未だに大流行中ですが、その中大々的に名乗っているお店があります。
【小顔科学研究所】というお店です。
HPやYouTubeで見たのですが、顔の測定を科学と謳う割に、この令和の時代でまさかの定規で行っています!www
そこにもトリックがあるのですがそれは私のYouTubeで暴いているのでそちらをご覧ください。
そんな詐欺師集団にまんまと騙されている人やその予備軍の方たちに【本気】で【小顔】を【科学(的)】にするというのがどういうことなのか?また現在の精度を紹介いたします。
これは2017年の中国の国立口腔科学デジタルおよび材料技術工学研究所で行われた、顔面の3Dスキャンで行い、その精度を評価する実験です。
顔のモデルは腫瘍手術、顎矯正手術、歯列矯正、補綴治療を行ったさまざまなタイプの顔面変形を患う10名の方で、上顎欠損、下顎過剰、開咬、腫瘍切除、上顎不正咬合、下顎不正咬合、無歯顎、顎欠損などが挙げられる。
使用された機器は3種類で最も高品質(高精度)の高精度工業用「ラインレーザー」スキャナー (Faro)をモデル(基準)として他2機種のFaceScan システム、OBJ形式と3dMD Face システムWRL形式を重ね合わせてその精度を確認した。

図1

さらに顔の上・中・下でも精度の確認をした。

図2

一応補足として比較の2機種に関して、スキャナの公称精度 (NA)は両者とも0.2mmとなっていまして、モデル機種は0.059mmとなっています。簡単にいうとどの位精密(単位で)スキャニング出来るかという事です。
前者2機種レベルのものは私も前院で使用していました。ですが私以外の施術者で、患者さんへのフィードバックに使用している人はいませんでした。
余談でしたが続きを書きます、結果です。

図3

画像Aは3dMDとFaroの重ね合わせによる誤差です。
画像BはFaceScan とFaroの重ね合わせによる誤差です。
見方としてはまず単位は+5mm(暖色) ~ -5mm(寒色)となっていいます。
実際の数値は以下になります。

表1

平均して0.5mm前後の誤差となっており、中央は上下に比較して誤差が少ない傾向と出ています。
そして2機種の精度(性能)差もほとんど変わりなかった。
以上が現在の3D上での小顔を科学できる最高峰の物だと思います。この誤差をどうとらえるか?誤差があったらと思われるならもっとアナログな定規などどうでしょうか?
政治もそうですが世の中を作るのは、後世に残すものは皆さん一人一人の知識や意見に基く行動です。
最後に
一応これを機に改心したい詐欺師さん達(エステティシャンや整体師並びに美容整体をしている諸君の為)に商品名を載せておきますね。
【date design】さんの【Artec Eva】という商品です。
もっと高精度のものもあり【Space Spider】というのもあります。
詐欺で荒稼ぎしたお金を今こそ最先端の科学で自身の施術効果を実証し、世間と医学界に貢献しましょう♪

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