男性の化粧～2022年論文要約～

昨今特に若者の間では当たり前になりつつある男性の化粧について書いていこうと思います。
これは2022年アメリカのフランクリンアンドマーシャル大学の研究論文で、18歳～36歳(平均21.9±4歳)の男性20人(白人19名、アジア人1名)に無表情の顔でプロ化粧をしてもらった顔と化粧なしの顔を200名(男性124名、女性76名平均年齢39.71±12.56歳)に評価してもらった。

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結論は化粧をしている人の方が有意に魅力的であった事がわかった、しかも男女差はなかった。
※どちらが化粧をしていたでしょう？このあと魅力的に見えた理由と共に書いていきます。

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まずこの研究結果は予想通りで、過去の研究の女性の場合で確認済みであったそうです。
ですがこの魅力の変化についていくつかの議論があります。
まず女性ほど高くならなかったことについてこう推論しています。
評価者の男性の化粧に対する固定観念を刺激しないよう、自然な仕上がりになっている。
また20名の内4名は化粧をしても魅力が高くならなかったそうで、顔の特徴なのか？はたまたメイクの仕方なのか？このあたりは今後の研究課題だそうです。
最後に答え合わせと魅力度が上がった理由ですが、お肌の均一性と顔のコントラスト(メリハリ)が魅力度を高めた要因としています。
ん？と思った方はもう一度見て頂いて…
どちらでしょうか？
正解は…

右が化粧ありです！当たりましたか？
余談ではありますが生物学的には男性の化粧は自然な事であることが言われます。自然界では雄が他の雄よりも優秀な遺伝子、すなわち優れた能力を持っていなければ子孫繁栄が出来ません。
これが種によって違いがあり、ライオンであれば強さ、孔雀であれば美しさになります。そして雄の方からアプローチをし、雌が選びます。
人類では女性が化粧をし、男性優位の社会ですので逆ですね。
とまぁ余談でしたが今回取り上げた理由の一つがこのことであったので書かせていただきました。