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「もじ イメージ Graphic 展」観覧記録

六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「もじ イメージ Graphic 展」に行ってきました。

本展では、コンピュータ上で出版物やグラフィック制作の多くの過程を行うことが一般化し、インターネット環境が社会のインフラとなっていった1990年代以降のグラフィックデザインを、日本語の文字とデザインの歴史を前提に紐解いていきます。

展示の中心となるのは国内外54組のグラフィックデザイナーやアーティストによるプロジェクトの数々。漢字や仮名の使い分けや、縦横自在の書字方法、ルビといった独特の表現方法をもち、文字とイメージの混ざり合いのなかで発展してきた日本のグラフィック文化が、グローバルなデジタル情報技術とどう向き合い、何を生み出してきたか、そして今どのような可能性をみせているかを「造形性」「身体性」「メディア」「マテリアル」のような13の現代的テーマに分けて紹介します。

日々大量のビジュアル情報が飛び交い、つくり手も受け手も効率性を重視せざるを得ないことの多い現代において、グリッドを超えて縦横無尽に浮遊する文字やイメージのあり方、それらの結合や合間にたちのぼるエネルギーを感じることで、あらためてグラフィックデザイン本来の楽しさや豊かさを発見する機会となれば幸いです。

開催概要より

本だけでなく、あらゆるところに溢れる文字。どれも誰かが作ったものであるという、日頃無意識的な点に意識を向けさせるように構成されてました。
こうして書いたり読んだりしているnote上の文字も、誰かが作ったものなんですよね。

展示を見て、デザインによってその文字の受け止め方もまるで変わってくるのは改めて面白いなと思いました。同じ文字でも、なんか優しい感じがしたり、とげとげしい感じがしたり、デザインによって変わってきます。意味は同じはずなのに。

そう思うと、文字に限らず、何かを表現する時は意識的に振る舞わなければ思いも寄らない受け止め方をされてしまうんだろうなと。自身の日頃の振る舞いを改めて見直す、良いきっかけにもなりました。

また、よく考えると、身の回りはデザインに埋め尽くされているんだなと。
道路、建物、乗り物、衣類など、人の手が入っているものは何かしらデザインが入っています。 
以前同じ会場で開催されていた「ルール?展」では社会的なスケールの大きめなデザインを身近に意識させられましたが、今回は身近な文字をスケール大きく感じられる、面白い展示だったと思います。

私達は誰かが作ったものに囲まれて生きている。人という字の成り立ちを実感するような、そんな後味を引く展覧会でした。

ちなみに、当日券購入列がかなり長かったので、事前に行く事がわかっている方は前売り券を購入した方がよさそうです。ArtStickerで買えました。
また、放送大学の学生証提示で大学生料金で観覧できました。こういう時とってもありがたいですね。


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