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「あれなに?」 : essay




流星を見た。


星の間に蜘蛛がシュッと
細い細い糸を飛ばしたような流星。
一瞬、
それが流星とは気付けないくらいの。

「今、
 私、
 流星、
 見たよね?」

と、確認したくなるくらいの流星。


本当に流星を見たのか、
自分でも分からなくなる。



そして今日は…。


「あれなに?」

高い高い上空に浮かんでるヤツ。
あれはなに?

小さくてはっきりしないけど、
楕円形で後部が霞んでいる。
しかも楕円は
先端から進まずに、
楕円を斜めにしたまま進んでいる。
そして時々、
太陽の光を反射するのか、
ピカーっと光る。

突然現れてすっと消えてしまった。


本当に変な物体を見たのか…

いや‼︎
見た。
確かに見た。
見えてる間はゆっくり動いてたし、
あっという間に消えた流星より確か。



もし誰かが否定したとしても、
「あれなに?」
的な、
変なものが大好きなのだ。
見たことにした方が楽しい。

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