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夢の中で夢のことを考える : 独り言



「これは、猫が生まれた夢の続きだからみよう。」
と、夢の中で考えている。
「続きの夢って凄いよね。」
と。
だけど、
夢に猫は一切出て来ず、
ただの平穏な日常を眺めているだけだった。
そして夢の中で思うのだ、
「猫が生まれた夢を見た」と言う、設定の夢をみてただけ?
猫が生まれた夢はみていなかったの?
猫が生まれた…様な記憶は、そう思うとどんどん曖昧になり、薄くなっていった。


「瑜伽。」
と、中年男性の声で、夢の中の私は起こされる…目が覚めた夢で、中年男性の姿はない。
中年男性の声に聞き覚えはない。
夢の中で、何で起こされたのかも不明。
ただはっきりと名前を呼ばれ、私は目を覚ます夢をみた。

夢の中で夢をみている夢をみる。

夢だから、どんな不思議なことも、辻褄が合わないことも起こる。

「瑜伽。」
と、はっきりと名前を呼ばれ、ああ私は瑜伽だと思う。
こんなにはっきり名前を呼ばれることって、現実では遠い昔だ。

「来年の6月1日」
と、また中年男性の声がする。

………で?

それだけ。


夢の中の見える景色と、『来年の6月1日』は、ぽっかり何かが突然浮き上がるくらい関連性がない。


そんな夢…だった。



眠い。




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