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大気の変化


突然豪雨になったり止んだかと思えば、霧雨が静かに降り続けていたり、すっぽり雲に包まれたり、雨が止んだと思ったら雷が鳴り出したり…なんて、忙しい大気の変化。
宮崎では、豪雨に地震。
…過酷過ぎない?

朝から曇りで、今日も雨かと思ったら、急に太陽が照り出した。
濡れた木々がキラキラして、真夏を思わせる。気が付けば蝉も鳴き出していた。

雲が少しずつ集まり出している

空が晴れた途端、虫たちが動き出す。

トンボや蝶や蜂やバッタに蜘蛛。
まるで晴れ間を待ってたかのよう。
こんなに沢山、虫たちが近くにいた事に驚いた。

トンボの写真を撮っていると、トンボを押し退けるように蝶がやって来て、トンボがそれを追い返す。隙を狙うように他のトンボがやって来て、まるで写真に虫たちが映りたがってるみたいで不思議な光景だった。

虫たちは、私が怖くないのだろうか?

何度やっても、ピントが後ろに🥲

とうとう猫までやって来た。
足元に絡みついて、カワイイたらありゃしない。

空はすぐに曇って行った。
分厚い雲が重なって、凄い勢いで流れて行く。
大気は蒸し暑い空気で満たされていて、更なる上昇気流を作り出している気がした。
それよりも風だ。
南側は風が強いのに、北側は無風で、風の通り道がまるで違う。
厚い雲が立ち込めて流れが見えなくなると、無風状態になり、嵐の前の静けさのように、何かがそこに息を潜めて潜んでいるような重苦しさがある。
どこか知らない場所で異次元の扉が開いた様な。
そこまで行くと、騒がしかった虫たちもどこかで息を潜め出した。
それでも、雨さえ降らない。
生温い風が時々吹くだけ。
この重い空気はなんだろう?

この湿った暖かい空気じゃ、台風の進みは遅いかもしれない。
湿った暖かい空気は台風のご飯だ。
餌が十分にある場所からは離れてくれない。
台風は猛獣と同じなのか…。
台風は生き物?

深い深い雲が切れた隙間から上空が見えた。
上空の雲は動いていないのに、地表の大気の上の積み雲は凄い速さで流れて行く。
やっぱり、地表の大気が湿って暖かいから上昇気流を作り出してるみたいだ。
おかしな風の流れはそのせいなのかもしれない。

ふと、頭をよぎるのは異常気象。
異常気象って言ったって、人間の作り出した小さな枠からはみ出したってだけなんだけどね。
人間て、自分の枠をはみ出すとすぐに異常にしたがるところがある。
ちっちゃい人間の作ったちっちゃな枠。地球の大気はとてつもなくデカいのに。
それに飲み込まれないように、生きるしかないのだ。
虫たちでさえ、きっとわきまえている。
雲を見ていると、大気の流れは予測不能になったな…と、感じる。

静まり返った嵐の前触れ。
湿った空気と一緒に音まで飲み込んでいるのかもしれない。

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