『チ』をみて : 独り言

「答えは風に吹かれている」
と、言ったのは誰だっけ？

現実もリアルも正論も、
みんな、
風に吹かれている。

だって、
太陽も太陽系の惑星もぐるぐる回り続けているんだもの。
一瞬の真実は、
現状が変われば風に吹かれて消えていく。
現状はぐるぐる回る星の中で、
目まぐるしく変わって、
真実も一瞬光って消えていく。

星の動きや宇宙みたいに大きさなら、
しばらく真実は続くだろうけど、
ミクロになるほど真実が消える速度もはやい。
めまいがしちゃうね。

誰かを好きだと思った真実も、
誰かを嫌悪した真実も、
ほんの一瞬の真実でしかない。

そして、
いったい誰が真実を知りたいと思うだろうか。
真実など、必要とされてはいないみたいだ。

だけど。

一瞬光った真実が如何なるものなのか、
確かめずにはいられない者がいる。
消えてしまった光を追い求めてしまう者がいる。
光を巧妙に隠そうとする者もいる。
求めようとする者がいるから、
隠そうとする者もいると言うこと？
必ず両者は絡み合う。
何も求めず手放した方が楽なのは、きっと誰でも知っている。いや、身に染みている？

私の答えは、
どこにも辿り着けない。
傍観者になればいいと、
最近思うから。
最近、1秒が早いと思う。
誰もが
「時間があっという間に過ぎる」
と、口にする。
試しに、
息を止めてみる。
ちっ　ちっ　ちっ　ちっ　ちっ　ちっ
1分。
ほらね。
前は40秒しか止められなかった。
こんな小さな実験を楽しむ程度。