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【シナリオ分析】シャーロックホームズが現代のNYで相棒の性別逆転ワトソンと事件を解決する、なろう系海外ドラマ

その名はエレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY。
タイトルで分かる通り
それ、もうシャーロックホームズじゃなくね??と疑問に思いつつ見始めたコロナ禍から、今だに繰り返し観ているこの作品のシナリオをネタバレしない程度に分析紹介していきます。おすすめ文になりそう。

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY

elementaryとは基礎的なという意味で、これは原作でホームズがワトソンに推理を披露する際に言う「基礎的な事だよ、ワトソン君。」と言うセリフから来てると思われます。タイトルでわかる通り「シャーロックホームズど真ん中じゃないけど、フレーバーは感じる」作りに。
で、最初に言うととても面白かったです。今だにこれ以上繰り返し観てるドラマもないくらい面白い。

最初はAmazonプライムで観てましたが、何故か配信終了。今見る方法がHuluとDVDしか無いのです。

と言う事でDVDを購入して繰り返し観てます。

今回はシーズン1〜2らへんをざっくりネタバレなく紹介できたらなと思います。


シナリオ

大枠のシナリオ

シーズン毎に大きな解決すべきテーマや事件があります。
シーズン1は。ホームズの過去との決着。それは薬物依存のこともそうなのですが、その依存症になってしまう『きっかけの事件』があります。
物語を通して、ホームズは薬物依存を繰り返さないようガムシャラに事件を解決してある意味気を紛らわせているのです。しかしそれでは根本の解決にはなりません。『例の事件』と向き合い、『自分』と向き合い、薬物依存を解決するには何より周囲に人の助けが必須なのです。それはホームズが一番苦手としていることでもありました。
シーズン1はワトソンを始めとした周囲の助けを借りて、自分自身の過去と一つの決着をつける物語と自分は解釈しました。

そしてこのエレメンタリーという作品は、誰より頭がよく達観しているシャーロック・ホームズが、周囲の人々との交流を通して人に助けられ、そして人との関係性に光を見出していくホームドラマでもあると私は思っています。

一話毎のシナリオ

起こる大枠のテーマを少しなぞりながら、事件が起こり一話内で解決する。
事件を解決するためホームズは人と関わることを余儀なくされ、ワトソンが間に入りホームズの苦手としている聞き込みなどを手伝うことで、煩わしく思っていた人間関係の利点に気がつき始める・・・といった流れで、始めは事件のために人とのコミュニケーションを受け入れていきます。

キャラクター

原作とは一味違う、ですがとっても濃いキャラクターも魅力です。
さすが人種のサラダボウル。目が回るほどの文化の坩堝のNYで、これでもかというくらい多種多様な理由で犯罪を起こす人々とその取り巻きが毎話変わるがわる現れます。
このドラマが全然飽きないのは、ホームズを中心にそれらのキャラクターの性癖や秘密がテンポよく暴露されるので会話を聞いていられるんですよね。
そんなイカれたメンバーを一部紹介します。

シャーロック・ホームズ

薬物依存のリアビリのため、NYにやってきた英国紳士(笑)。社会と馴染む気が無いが、社会で起きた事件は解決したい衝動に駆られる才能あふれる探偵。皮肉を言わないと死んでしまう病気。
原作通り薬物依存症だが、舞台は現代NY。薬物依存患者救済プログラムが充実しており、その更生プログラムの一環でワトソンと出会う。
ワトソンを通して社会と交流し、ホームズ自身も社会的人間になっていく。

ジェーン・ワトソン

女版ワトソン。しかし今まで観できたワトソンの中で1番推理面の相棒感が強い。マジで強い。ホームズと対等であろうと常に努力し、人並みに悩みながら人生を謳歌する、カッコいい女性。
普通の人であるが故にホームズと世間の間で揺れ動き、やがてホームズとぶつかりながらもパートナーとしてホームズを支える。
シャーロックホームズといえばブロマンスの代表作なので、ワトソンが女だと成り立つのか?と思ったのですが誰も入り込めない友情を築き上げていった・・・。
服が可愛い。

トニーグレッグソン警部

警察と上司の鑑。ただし仕事人間で家庭は顧みなかった模様。
「証拠があれば神だって逮捕する」と言う台詞をサラっと言う。

マーカスベル刑事

何でもこなす熱い男。ヒロインもこなす。
生真面目で誠実で、シリーズ通して株が下がらない。ある理由からアメリカ人っぽく無く少し謙遜気味で控えめな性格。

マイクロフト

遊び人のホームズの兄。彼の彼女をホームズが善意で寝取ってホームズと決裂する。
それはそれとてワトソンも口説く。

ハドソン夫人

ホームズが昔助けた美人な男性。いつも散らかる部屋を片付けてくれる。

エブリワンのみんな〜!!

恥を通貨に依頼を受けるハッカー集団。2chのノリでハッキングするので国から監視されている。
ホームズが払わされた代償に

  • エルサのコスプレをしてレットイットゴーを披露する

  • トワイライトでなぜ幼馴染の狼男ではなく、転校生吸血鬼を選んだのかの論文を書いて発表

などがある。仲間割れをよくする。

童顔大学生

パソコンと画像解析のスペシャリスト。未成年に思われがちだが顔相応な精神年齢してると思う。
NY警察のパソコンを最悪と評価している。

ゲイ

ワトソンの友人でゲイの地層学者。本名で自己紹介に便利。吹き替えがくじらさんのため性別が声から不詳。

半裸数学博士

半裸で数字を解く、数学オタク。ちゃんと教授。ファーストコンタクトが衝撃的だがマトモな方。ホームズを一方的に友人と思っている。

ノーズ

ホームズとタバコの香りの嗅ぎ分けの論文をぶつけ合う老紳士。鼻が利く。

エロいメル友

ホームズとエロいメールを送り合う知人。

トワイライト

当時アメリカで流行っていた携帯小説。シリーズ通して度々皮肉の的になる。私もジェイコブルートが正規ルートだと思う。

モリアーティ

い つ も の 。

吹き替え

この作品をさらに面白くしているのが吹き替え。
英語で見るのも良いのですが、日本語の吹き替えでも日本語で意味のわからない喩えが全くなく、テンポの良さが最高。しかもシャーロック・ホームズが三木眞一郎さん(ポケモンのコジロウなど)でジェーン・ワトソンが田中敦子さん(攻殻機動隊の少佐など)で、耳に馴染んだ2人の掛け合いは聞いていても気持ちいい。
サブタイトルもひねりが効いていて、「博士の愛した数式」や「世界に一つだけの花」など、日本人ならクスっとなる。

あとがき

結局紹介になってしまいました!!
気になってここまで読んでくださった皆さん!!是非DVDを買って全シリーズ堪能してください!!

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