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ゆえの小説集

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私の中の異世界や、そこにあるもののエネルギーを読み取って書いた小説です。投げ銭式。面白かったらご支援お願いします♪
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#オレガノ

パルファム・オレガノ

 午前六時にセットしたアラームが鳴る。昨日も寝るのが遅くて、朝の目覚めは最悪だ。ベッドの中でもぞりと蠢き、腕を伸ばす。枕元に置いたスマートフォンを操作してスヌーズを止める。画面の光が目に痛い。

 十五分後、再びアラームが騒ぎ出した。そろそろ起きなくてはならない。思うだけで行動にはなかなか移せない。結局、実際に起き上がることができたのはそれからさらに十分後のことだった。

 生欠伸を噛み殺しながら

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