はじめてのnote

noteというものを知ってからずいぶん経ったような気がするが、初めて登録し、文章を書いてみようという気持ちになった。

私は昔からあてもなく文字を打ち込みながら考え事をするのが好きで、自分が何だか分からなくなると、ノートにひたすら文字を書きなぐってはすっきりしていた。ノートに書き出すと自然と問題解決されていく!なんてことはまったく無い。けれども、そのとき自分の中で渦巻いていた感情が穏やかになるのは確かだった。朝を迎えた感覚と似ている。問題は解決できないままでも次の日になるし、次の日には次の日の風が吹いている。

次の日には次の日の風が吹くとわかってはいても、とことん悩んでしまうのは私だけじゃないだろう。もはや人間は考えたり悩むことが好きだ。登場人物が次々死ぬ物語が人気になっているのを見ると、人がどれだけぬるま湯の中で退屈しているかがわかる。

ノートに書き殴ることとnoteに書くことは違う。不特定多数が見る可能性があるし、どんなことで傷つくかわからない。あからさまな暴言なら傷つく人がいるだろうと想像できるが、人によっては過去の傷に刺さる言葉もあるだろう。「こんばんは」という言葉一つでも、誰かの中の悲しい記憶が呼び起こされるかもしれない。それは私が直接傷つけたことにはならないかもしれないが、それでも悲しい思いをする人がいたなら、私は発言したことを後悔するかもしれない。

じゃあなぜnoteを書くのか。私は私の思っていることを誰かに知ってほしいと思っているらしい。しかもあわよくば共感してほしいと思っている。まだ自分にそういう類の欲があることに今打ち込みながら驚いた。

私の中にあるどうしようもない孤独だとか、ささやかな幸せだとか、許せないことだとか、自分が思う愛だとか、書きながら答えを探していく感じになるんだろう。もし誰か見てくれたなら、本当にありがとう。共感してほしいなどと先ほど書いたが、見つけてもらえたら、それだけで嬉しいのかもしれない。

あとnoteを書き出すにあたって、私はnoteについて知らなすぎることがわかった。他の人のnoteを見て勉強しなきゃなるまい。好きなタイプの文章を書く人を見つけられたら嬉しい。

人に見られる可能性がある文章を書く、というのが久しぶり過ぎて、気取ってしまったり、逆に間抜けな感じになってしまったかもしれない。でもこうして文字を打ち込むことは好きなので、これから慣れて、上達していけたらと思う。

しかしnoteのヒント?にあった「とにかく投稿する」みたいなアドバイス、あれはいいな。驚いた。考え直して書き直してばかりいると、もういいやとなって更新が止まってしまったりするからな。公式でそのような言葉をかけてくれるのは嬉しかった。胸を借りるつもりで投稿してみよう。

投稿するのに緊張するなんて、いつ以来かな。少し面白い。やってみるか。

あなたが自分のために飲み物を用意して、私の記事を読んでくれたらそれだけで嬉しい。