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【弓道】学びませんか?射法八節③弓構え


弓道には『射法八節』という、弓を引くにあたり決まった一連の所作(身のこなし・しぐさ。また、演技の動作)があります。

射法八節とは
①足踏み:あしぶみ
②胴造り:どうづくり
③弓構え:ゆがまえ
④打起し:うちおこし
⑤引分け:ひきわけ
⑥会:かい
⑦離れ:はなれ
⑧残心(残身):ざんしん

上記のように8つに区分されていますが、
射の運行にあたってこれらを終始関連して
一環(全体的つながりの一部分)とし、
その間を分離断裂させてはいけません。❌

今回はその中の
③弓構えについてを説明します。

🔸弓構えとは

簡単にいうと「弓を引く直前の準備動作」です。

なにやら難しそうですが、さらに砕けていえば
右手を弦にかけ、左手(手の内)を整えてから的をみることです。

では説明していきます。

それまで行ってきた「足踏み」「胴造り」の基礎態勢を崩さず、
●取掛け(とりかけ)
●手の内(てのうち)
●物見(ものみ)※「顔向け」という場合もあり
という3つの動作を行います。

※弓構えには「正面の構え」と「斜面の構え」があります。
体の真正面で構えるか、少し左斜めに構えるかということです。

弓道教本より

また、弽(ゆがけ)は三つ弽(がけ)・四つ弽(がけ)などがあります。
ここでは、もっとも一般的な「正面の構え・三つ弽」の場合で説明していきます。

以下、文章で書いてしまうと簡単なのですが、この部分は的中にも関連する動作なので慎重に行います。

●取懸け

弽の親指内側の付け根にある溝に弦を引っ掛けます。
人差し指と中指を親指に添えるようにして弦と矢を保持します。

まず親指の溝を矢を番えた弦にからめます。
その親指に中指を掛け添えます。
人差し指は力を入れずに中指の横にそっと寄り添えます。

※この取懸けの仕方には、わたしなりのこだわりがあります。
実際に的中率は安定しました。早気も克服しつつあります。
ここら辺のこだわりについては「早気克服備忘録2(仮)」を現在執筆中です。

●手の内

左手で弓を握る動作です。弓を保持する左手の形を整えます。
この整える動作を「手の内を整える」といいます。

●物見

的を見る動作です。顔を的に向け、位置を見定めます。
「顔向け」と指導している地域もあります。


「弓構え」については、無指定・初段の学科審査にも出題されます。

学科はA群2~6問・B群4~7問(段位によって問い数が変わります)がありあらかじめ発表されています。
その中から審査の学科会場にて各群1題ずつ出題されます。

某流行病が流行する前は、このような基準でした。
現在は密を避けるため、あらかじめレポート課題として学科を先に提出します。

「弓構え」は無指定~初段の学科問題の範囲です。

なので射法射技についての学科問題(1問目)に出題される場合があります。無指定~初段では

射法八節を順に列挙し、「弓構え」を説明しなさい。

と出題されます。
※「○○○」の部分はその時によって違います。

🔸学科:弓構えの回答例

ではこれまでの説明を踏まえた回答例です。

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