褒められると困惑が先に来る

褒められた時の反応って、いまだにどうしていいか分からない。

「ありがとうございます！」って、褒められたことを認めてるみたいで何だか居心地悪いし、「いやいやそんな事全然ないです！」って否定してみても、褒めてくれた相手は謙遜だと思ってか褒めを上乗せしてきたりする。

どうしたらいいんだろう。

幼い頃なら「かわいいねーお利口だねー」とか言われても、ニコニコ照れ照れしながら母の影に隠れていればよかったのに。

難しすぎやしない？

褒め言葉を言われた時に考えてしまう事。
前もって断っておくが、こんなこと言われるんだと自慢をしたい訳じゃない。本気で困惑するし、今この場の空気を悪くしたくないって思う。
相手は社交辞令で言ってるのだろうから、こちらもどう社交辞令で返したらいいのか、その塩梅が分からない。

「よく覚えているね（記憶力いいね）」
→覚えてたのはたまたまこれ1つで、忘れっぽい事多いし、重要なことに限って記憶にない。

「顔小さいよね」
→どこを見てそう見えるんだろう？ 小さいとかそんな事ない。普通です、普通。
嫌味？ いやでも嫌味って雰囲気で言ってもなさそう…

「（体型が）細いね」
→隠してるだけです。見えないところに脂肪ついてるんです。お腹とか筋肉なくてプニプニです。二の腕フルフルです。何なら最近ちょっとズボンきついです。

で、この矢印から続く自分の内情をうまく説明できればいいのだけれど、口下手で話すの苦手で、たいして上手い返答もできない。
言いたいことの10%も話せなくて、「あっ……」とか「えっ……」って、つっかえたり早口で、そもそも上手く伝えられなくて5%くらいに減ってしまう。

「素直に受け取ればいいじゃない」って言われそうだけれど、どうもそう上手く出来ない。
素直じゃないんだろうな。

で、困ったことに、私は人を褒めるのが苦手だ。
職場とかで、私は他の人に十分に褒めのお返しが出来ていない。
いいなと思うところとか、ありがたいって思う事とか沢山あるのだけれど、上手く言葉にできてない。
きっかけとかタイミングとか、どうしたらいいですか状態。


何なら普通の世間話でさえ上手くできていない。

話がそれるが、世間話って高度な技術いると思う。
仕事の合間とか、お互いの忙しさ加減を推しはかりつつ、程よく無難な話題で、電話対応とかで一旦区切られたりしつつ、何日も経って「あの時のさ〜」みたいに続いてたり経過を聞かれたりする。

難しい。褒め言葉伝える以前の問題な気がする。

自分が上手く褒めを返せないので、ギブアンドテイクで、ギブが多くなっている気がするから、余計に申し訳ない気持ちになる。
余計に褒められた時の返答に困る。

会話が上手な人って本当に凄いし憧れる。