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「人狼TLPT #51 STELLA」を観に行ってきた


前にも記事に書いた人狼TLPT。(前の記事はこちら

人狼ゲームを即興劇で演じる舞台。

応援している芸人のピュートの村田翔平さんがまた出演されるので、観に行ってきた。

今回は舞台設定が違うので、また新しく楽しみ。


公式サイトはこちら。プレイログはネタバレになるのでこれから観たい人は注意。
配信もあるので、もしご興味あったら是非。



⚠️注意⚠️

私が観た、#51 STELLA の
●2024年9月15日18時公演回(第5ステージ)
●2024年9月19日14時公演回(第10ステージ)
●2024年9月21日18時公演回(第15ステージ)

のネタバレをたくさん含みます。
配信をこれから見る予定の方はご注意ください。

また、人狼ゲームの特性上、死についての表現が多々出てきます。苦手な方はご注意ください。


毎公演後に書きながら、観てない人にはなんのこっちゃって感じだなと思った。

でも、観劇して、感じた自分の感情を、ここに書いておきたくて。

うろ覚えの記憶なので細かいところ違うし、ソーヤー多めになってると思うのでそこはご了承のほど。





●9月15日18時(第5ステージ)


今回、私が最初に観に行ったのは9月15日(日)18時開演回。
(第5ステージ)

今回の公演は「 #51 STELLA」と言って、宇宙船が舞台となっている。
故郷の星、地球へ向かう宇宙船エーテルローズ号。

前回の記事に書いた公演は「#50 VILLAGE ⅩⅩⅠ」という名前の通り、村が舞台だったので、またガラッと変わる。


観客の私たちも、村でのお墓友達から、宇宙船のカーゴでD+SLEEP(コールドスリープみたいなもの?)している乗組員へ。

そして、このSTELLAでは4つの種族という、簡単に言うとグループ分けがされている。


私の観に行くきっかけのソーヤー(ピュートの村田さん)は「月下族(読み テラ・レイス)」というグループ。
宇宙船の運航を行う役割で、白い軍服風の衣装が凛々しい。

芸人の時は容姿のこと言うのは云々ありますが、"俳優"村田翔平 だからいいだろうか。いやーカッコいいですね。ブロマイド、買いました。



「月下族」の他には、「鱗龍族」「天翼族」「賢獣族」があり、それぞれ衣装や性格設定が異なる。
どの種族もそれぞれに魅力的。


開演前の注意喚起映像もアナウンスも、SFぽくてすごく楽しかった! スターツアーズ思い出した。

OPの演劇パートで宇宙船の運航シーン、「月下族」の出番多めで、オペレーター役のソーヤーの演技たくさん見れて嬉しかった。
OPの出演者紹介の時に、見つけた!みたいに笑うとこ良い。



さて、今回も初日に決選投票にソーヤーが上がりヒヤヒヤ……なんとか回避。


スタンリー副長とパンジー参謀長のコミカルなやり取りに笑って面白かった。ホームページの写真からキリッと厳格な感じなのかな?と思っていたお二人が意外とお茶目で、でも大切な所でパリッとしていて素敵だった。
スタンリーさん、何日目かの時に自分が投票した人をすぐ答えられなくて「自分が投票した人を覚えていない人が人狼なはずない!」とか言われてて、もはやそれも作戦か?なんて疑ってしまった。

補佐官アンナは「月下族」で艦長の娘なのに、生みの親が「鱗龍族」のメイソンって設定出てきて、みんながえぇっ?!って驚いてたし、途中でツノ生えてきてたの面白かった。(ツノは鱗龍族の証)

アンナさんがすごいコミカルで、たくさん笑える場面あって、暗い話がちょっと明るくなってすごい良かった。でもねー、人狼だったんですね……


途中、霊媒師を名乗る人物が3人も出てきて艦内混乱。本当の霊媒師のハイラムが正しいことを言ってるのに、みんなから人狼疑いをかけられてて追放になるの怖い。名は遺していくよ、ハイラムさん……
客席側は夜ターンで追放された人の役職ネタバラシで誰が嘘つきか分かるけど、演者側は分からないから大変だ。

人狼ゲーム的な展開の良し悪しは分からないけれど、狩人が守りに成功するGJもあったし、色々あって楽しかった!


たくさんのヒントのおかげもあって、初めて人狼3人を当てることができた。当てずっぽうで書いた狩人は外れてしまいパーフェクトならず。次はまた頑張りたい。


今回の人狼と疑わしい人物の追放(という名の処刑)は、艦外への射出。
ころしかたとして残酷さはあるものの、それを行うのは艦内搭載AIなので、アナザー村の時みたいに仲の良かった村人にナイフで刺される辛さ怖さみたいなものは軽減されてる気がした。


同種族の内には関係性はあるものの、4種族間は一つの船に乗り合わせただけという関係性の希薄さも、辛さ軽減なのかも。


でも、村の方は麓の街に人は大勢いるとはいえ、本当に生き残りが13人だけだったけど、今回は宇宙船のカーゴに約4万人の民がいるわけで。選択を誤って人狼勝利になってしまった時の被害は、格段に大きい気がする。


村人に見守られた中で死ぬのと比べたら、宇宙でひとりぼっちで死んでいく方が酷いか。
どうなんだろうな……どっちも嫌だな。



ふと思ったのは、あの宇宙船エーテルローズ号。OPの演技パートを見るに、AI搭載とはいえ航行座標の設定やシールド展開などに人の手で操作が必要そうなところ。

もし人狼勝利したとして、宇宙船を操作できる「月下族」に成り代わっていない限り、結局操作できなくてどこかで宇宙船ごと木っ端微塵になるのでは……?ということ。

今回は人間勝利エンドだったので、人狼勝利の回を見たら何かわかるのかな。
あるいは、搭載AIの制限解除とかでオール自動モードとかあるのかもしれない。AIナナは何でもできる。


あと2回観に行く予定なので、それぞれどんな物語になるのか、どんな結末を迎えるのか、ソーヤーは生き残れるのか、すごく楽しみ。





●9月19日14時(第10ステージ)


平日昼下がり。たまたま仕事はお休みとっていたので行ってみるかーと追加で行った。
こうやってほいほいチケット買うから……



今回は暖かな日差し(と言っても外は全然暑い)の、ほのぼのお茶会、みたいな始まり。

1人、2人、……いっぱい?と人狼が3人いることを信じられないダンカン。
えっ?人物紹介に書いてあった「知力と政治の手腕から今は王の側近に」ってどういうこと??


1日目議論終了の間際にキンバリーとメイソンが予言者を、エルザとジュピターが霊媒師を名乗り出て大混乱な事態に。

予言者も霊媒師も、本物はそれぞれ1人ずつ。
4人のうち2人が嘘をついてる。
嘘をつくのは人狼陣営(人狼か狂陣)。

でも、もう議論の時間が足りない。

追放されたのはジュピターさん。
夜ターンで客席に明かされた正体は、本物の霊媒師。


ここから先、舞台上の演者たちは追放したジュピターが本当に偽物だったのか、今生きている霊媒師は本物なのか、頭を悩ませることになる。

その上、朝起きたら予言者の1人だったメイソンさんがいない(襲撃されている=人狼ではない)。
じゃあ、生き残ってる予言者キンバリーは人狼なのか? もしメイソンさんが嘘をつく狂陣だったなら、キンバリーさんは本物の予言者なのか?

あっちも疑いこっちも疑い。
誰を信じて、信じていた人を信じられなくなって。


ほとんどヒントがないまま、解答用紙回収の3日目夜。
ヒントから確定しているキンバリー、なんとなくちょっと引っかかるソーヤー、デイジーの名前を人狼3人に入れた。
狩人はまーったく分からなかったので、前回同様に勘で。


キンバリーさん、いつ観ても熱量がすごい。
前回公演の時も思ったけれど、人狼側でも人間側でも120%の感情でぶつかってくるから、すごく心が動かされる。
人狼側だって分かっていても、うーんキンバリーが言うならそうなのかもしれない?って思ってしまいそうになる。



ソーヤー、4日目の投票で追放に。
物語の流れ的に、どう考えても疑わしい。

軍人になんてなりたくなかった、研究者になりたかったと。あれから何日経った?もうやっと終わるって疲れたように言う。もうずっと誰が人狼か分からないって。もう自分も気づいてないだけで人狼かもしれないと。

人狼に食べられて成り代わられても、その人の魂はその中に残るって説があるって話をしていた。
前の村公演の時も、他の人が記憶を引き継ぐから人狼でも感情が引っ張られることがあるって話が出ていた。

人狼になっても、まだそのひとがそこに居ることは救いなのか、どうなのか。

向こうでたくさん研究してほしい。


……公演最後の答え合わせで、正体、人狼だった。

あの魂の話をした人狼ソーヤーの中に、元のソーヤーの魂は居たんだろうかとか、考えた。


スタンリー副艦長とパンジー参謀長のコミカルなやり取りが好き!癒し!ずっと観てたい。
でもバチバチに疑いあってるお2人も見てみたい。
今回のS席特典はスタンリーさんにした。

最後の最後に騙された!!!
ダンカンさん!!!

ほんっとに分からなかった、人狼だったなんて。

最後に、カミラ、デイジー、ダンカンが残っての投票。
絶対デイジー追放して人間勝利だと思ったのに!
最後のシーン、薔薇を片手に1人戻ってきたダンカンに、嘘でしょって思った。


最初は1人2人いっぱいとか言ってたのに、えっ、途中で同じ人狼のキンバリーにも投票してた気がするのだけど?
策士だった。装って相手が侮ったところを「知力と政治の手腕」見せつけるタイプの策士だ。


人狼勝利エンド。ダンカンさん1人勝ち。

残った人狼1人だけだから、途中で食い殺した(すでに艦外に出されている)メイソン王とノエル王を回収して、人狼仲間にしようとか言ってて怖かった。


前回公演終わりに心配していたエーテルローズ号の操舵問題は、どうやらAIナナで何とかなるらしい。



あと1公演チケットを持っている。

人間勝利と人狼勝利が観れてるので、あとはソーヤーさんエンディングまで生存してるエンド観れるといいなーなどと贅沢思っている。

1度きりの、2度とない物語。
エーテルローズ号は無事に地球に辿り着けるのか。
ifの世界を何度もやり直してるみたいだ。




●9月21日18時(第15ステージ)

ソーヤー(村田翔平さん)の個人的千秋楽の日。

補佐官にイーゴリさん。
髪の毛もふもふで、村田さんと同じく芸人さん。
最初からメイソン王にメンチ切って、デイジー女王に詰め寄って、クセが強い。


私が見た回は、
● 明るく天真爛漫でなぜかメイソン王の実子、アンナ補佐官。
● 気高く礼儀正しく艦長の娘の月下族らしい、エルザ補佐官。
● 賢獣族かと疑われるほどモフモフ髪でキレッキレツッコミ、イーゴリ補佐官。

補佐官によって、結構公演の色が変わるんだなという印象。

OPでコロコロ転がるルーサーさん。
ノエル王、もしかして毎回ポーズ変えてる?


今まで見た女性補佐官は艦長の娘設定だったから、イーゴリさんは息子?と思ったらそう言うわけでもなく、軍に入隊当初、スタンリー副長の元にいたらしい。
「お、覚えてるよ……」と言う副長。絶対に覚えていないな。


ナタリーさんから無茶振りされて、ラップを披露するイーゴリ補佐官。明るい雰囲気の1日目。



自己紹介で一つだけウソをつかせてくださいとソーヤー。「死ぬのは怖くありません!」
今日のソーヤーは、研究者設定は弱め軍人設定多めらしい。

3人の決選投票で、追放が決まったのは霊媒師を名乗るテイラーさん。終始ずっと所作が綺麗で、歌も上手で、声が素敵で。天翼族の服装がすごくお似合いで。

1日目夜、客席側に明かされたテイラーの正体は人間で、本物の霊媒師だったと言うこと。
この先、自分を霊媒師だと言い出す人は、嘘をついている。



で、2日目。
ノエル王が自分が霊媒師だと名乗り出る。
嘘つきだ、と観客だけが知っている。
ノエルの議論の整理の仕方が凄くて、嘘なのに信じたくなる。

ナタリーとキンバリーの意見が食い違う。
ここは味方か敵か。


予言者も2人。ヘイゼルとソーヤー。
どちらか、あるいはどちらも嘘つき。


今公演、決選投票が多かった。
それだけみんな、悩んでいて、この人、と決めあぐねていた。

信じてもらえないことを、絶望から憤っていたデイジー女王。託されたヘイゼル。

何も言葉を残せず、夜に襲撃されていく人間たち。



決選投票でソーヤーの追放が決まったのは、3日目。
投票されることに放心したように、決選投票で決まってガックリ肩を落として。

去り際、パンジーを人狼と呼び捨て、追放されることも怖くないと強く言う。
遺言を残すことも、誰かと言葉を交わすこともほとんどなく、射出ポッドに乗り込む。そんな後ろ姿に、そっと敬礼をしたスタンリー副長。


"強がっている"と、客席も他の演者も、ソーヤー自身も誰もが分かってて。
ポッドの中で、崩れるように座り込んで。なんとか立ち上がって、怖くないと言ったのは最期の彼の意地だったんだろうか、なんて思った。

ソーヤーの人狼ゲーム的な立ち回りの良し悪しは、私にはわからない。

それでもいつも、ソーヤーの最期の演技は、とても人間味があふれていて、弱さも強さもあって。

第10ステで もう分からないもっと研究したかったと諦めたように笑ったソーヤーも、第15ステで弱さを隠して強がって泣いたソーヤーも、きっとどちらも彼の中にあって。

たとえ正体が人狼だったとしても、「人間ソーヤー」としての言葉が、真っ直ぐこちらに響いてくる気がする。

村田さんの演技が、いつも好きだなと思う。




スタンリー副艦長とパンジー参謀長のコミカルなやり取りが好き!癒し!ずっと観てたい。
でもバチバチに疑いあってるお2人も見てみたい。

第10ステージ目の感想から


見れたよ、自分!!!

最後の6日目の昼、スタンリー、パンジー、メイソン残っての議論。
メイソンが狂陣を宣言して、パンジーに「お前が人間だよな?」と問う。
(状況的に、スタンリーかパンジーの一方が人狼でもう一方が人間)

それに対して、人間だとも人狼だとも宣言しないパンジー。「どちらだと思う?ソーヤーならなんて言うと思う?」となぜかカッコつけて。
スタンリー副長とパンジーは同時に薔薇を手に取って、お互いに交換(投票)して、最後の1票をメイソンに託す。


もうお互いが敵だと分かっているのに、薔薇持ってポーズ決めて良い絵になってるお2人、めちゃくちゃ面白い。

狂陣のメイソン王が薔薇を投じたのは、パンジー。
パンジーの追放が決まる。


信じていた副長がもう副長じゃない。
「あなたの中にスタンリー副長か残っているのなら、それを信じてしまった」とパンジー参謀長。

「(だから)あなたを最後まで(生かして)残した」とスタンリー副長。

パンジー参謀長の信頼の気持ちを弄びやがって!と、人狼スタンリーに怒りの気持ちが湧いた。

それが人狼ゲームなんだけど、人と人の物語が乗るとゲーム以上に残酷だ。


結果、狂陣メイソンが夜に襲われて、人狼スタンリーの一人勝ち。

ゲームルールきちんと理解できていなくて、人狼と狂陣で残ったら、狂陣も生存してのエンドだと思ってたからちょっとびっくり。


「人柄」が良いから、と人柄良い顔で語るスタンリーに、EDの照明が強制暗転して、客席もカーテンコールで登場した演者もめーちゃくちゃ笑った。面白すぎる。

人狼勝利エンドで、こんなに笑ったエンドってあるんだろうかってくらい笑った。


グッジョブです!!
照明さんほかスタッフさん、AIナナ!!


今回の人狼スタンリーも、同じ仲間の人狼に投票していた。こうなると私はもう推理お手上げ。
なーにも分からない。
ノエルは嘘つき確定だったけど、予言者どちらが本物か分からなかったし、潜んでる人狼も狂陣も狩人も外した。狩人ってどうやったら見つかるんだろう。


劇場内の人狼3人当てた正解者も1名だけの、難し展開。

人狼探すのはやっぱり難しい……




今回、推理に力を入れて、投票先と投票順をメモするようにした。でも分かるようで、分からない。
メモしてると演技や表情見るのが疎かになっちゃっていたので、もし次観るときはほどほどにしたい。


スタンリー副長とパンジー参謀長のやりとりが好きすぎて、S席特典の選べるブロマイドは、
ソーヤー、スタンリー、パンジーの3人にした。
本当に好き、月下族めちゃくちゃ良い。


また人狼TLPT、あったら観に行きたい。
長くなってしまったけど、ここまで。



追記


千秋楽の第17ステージ、パブサしていたらスタンリー副長とパンジーさんの間ですごく良いやり取りがあったらしくて、配信見たくなっている。
副長……本当にお人柄よ……。

ログ見返したら、お2人揃って最後まで生存してる回が1回も無かった。悲しすぎる。

劇場で見た15ステージも配信でもう一度観たいなどうしようかなと思っていたので、配信買うか悩み倒している。

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