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11月歌会報告

11/26(日)に11月の歌会がありました。
なんと、参加者は17名も!
実はたまたま、大阪からのお客様2名と新しい方が同時にいらっしゃって大盛況となりました。

早速1席歌のご紹介です。

写真はいつものように稲本さん。

実は私はこの日、個人的に用事があり途中退席となりましたので、この歌の時にはいませんでした。
なので作者コメントはもちろん、点を入れた人のコメントも聞いていません。
ですから今日は、自分の感じたことだけを簡単に書こうと思います。
(はい、私も2点献上しておりました!)
水のように形のないものは、何か容れ物に入っていなければ自分の形を保つことができない。水の気もちを考えてみれば、さぞや心許ないものだろうなあ、とこの歌を詠んで思いました。
そしておそらく水の気もちを考えている作者自身が、他者との関わりを通して初めて自分の輪郭をはっきり意識できる、逆に言うと一人では自分というものが分からない……そんな心細いような心持ちだったのでは?と思いました。
分かりきったことであるはずなのに、こんな風に歌に詠むことはなかなか出来ないし、発想自体出てこなかったです。感服しました。

では、2席と3席です。

2席・川原歌。
大阪から遠路ご参加いただき見事2席に輝いた川原さん、おめでとうございました!
今の時代ならではの「削除キー」という言葉を使って、うまい言葉が見つからないもどかしさをリアルに表現しています。
「君」を大事に思うほど、そして伝えたい内容が大事であるほど、削除キーはすり減っていくのでしょう。
(実際に中古のパソコン売り場には『「Delete」キーに若干のすり減りあり』などという表示があったりするそうで、そのコメントには作者自身驚いていらっしゃいました!)

3席・伊東歌。
わたくし、さほど衝動的な人間ではありません(……少なくとも自分ではそう認識しています)。
が、若かった頃はそんな私でも、面白そうなこと・すごく心惹かれることには後先を考えずパッと飛びつくことがありました。
そして実際に飛び込んでみて失敗したり後悔したり恥をかいたり。
歳を重ねるごとにそういうことは減って最近では衝動で何かをすることはほぼなくなりましたが、でも心の中には燃えさしのようなものは残っていて、困ったなという気持ちと同時にそんな部分も嫌いじゃないな、という気持ちも。それを「むず痒い」と表現しました。

冒頭に書きましたが、今月は久しぶりに「ご新規さん」がいらっしゃいました!
まだお若くとてもシャイな感じの方で、自己紹介でもかなり緊張していると言われていましたが、いざ歌会が始まると自作の歌にも他の人の歌にもスラスラと素晴らしいコメントをされて驚きました。
見学ご希望だったところを、我が世話役がせっかくなら歌を出したほうが楽しいですよ……とお誘いしたそうですが、きっと参加されて楽しかったと思われていることと思います。
歌はとても個性的で独特の感性をもってらっしゃるように感じました。

今回はコメントの途中でだんだん「大阪弁講座」が始まったり、いつにも増して笑いの多い楽しい歌会でした。
ゲスト参加があると刺激があって本当にいいですね。 


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