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1月歌会報告

少しご無沙汰しました。
寒い日が続きますが皆さまお元気でしょうか。

さて、今年初めの定例歌会が1/14(土)に開催されました。
残念ながら、私は大事な用事(推し活♪)と重なってしまい欠席でしたが、11人のメンバーが集まり盛り上がったそうです。
歌一覧を見せてもらいましたが、今月もバラエティーに富んだ歌が集まり大いに盛り上がったようです。

早速、上位歌のご紹介をします。

一席は紫野恵さんでした。
この歌は私も一目で好きになりました。
具体的なお店の名前「スナックるぴなす」が効いています。なんとなく昭和の香りのする、そんなに高級ではないお店を連想しました。
あとで作者の方に聞いたところによると、路地裏にある昭和感漂う昔ながらのスナックだそうです。
「ドーナツ盤の/ノイズ」が5行目の状況とうまく呼応して独特な効果を出しています。
感情的な言葉は一切入っておらず淡々と事実を詠むことで、むしろ哀感が伝わってきました。

2席・3席は、いつも1席画像を作ってくれる稲本さんが、所用で遊び惚けていた私に代わって用意してくれました。

2席・南野薔子作。偶然1席の歌と少し被るような内容。こちらは横文字のお店の名前が少しお洒落感を出しています。2~3行目は下手をするとオヤジギャグになりそうな表現なのに(作者さん、スミマセン!)、そうなっていないのは、全体の少し硬い雰囲気と内容の寂しさと横文字の持つ力でしょうか。今はもうないお店、5行目でよほどの思い出のある店だとわかります。こちらの想いはあってもあくまで過去へ繋がる片道なのですね。

3席・石川由宇作。
リリカルで美しい歌。
読んでいて自分も心がしーんとしました。
「静かにしずかに」の漢字・ひらがなによるリフレインも効いています。
おそらく自分の心との対峙という意味で使っている「私を聴く」という表現は今までにもなかったわけではないと思いますが、この歌の世界観をよく表しています。

というわけで今月は1首ずつの上位歌でした。
本当はご紹介したい歌がほかにも沢山!
コメントで一番盛り上がったらしき歌は、点数的には真ん中あたりだったようですが、本誌を購読している方はきっとそのうち掲載されますのでお楽しみに。

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