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ChatGPTは吉原遊郭についてどこまで正しく答えられるか

 なぜ吉原遊郭なのかというと、僕は小説のネタとして吉原遊郭について調べたことがあり、それなりの知識を備えている(とは言ってもうろ覚えなので調べなおしましたが)のがおもな理由です。検証しやすいので。
 ただ、文献によって内容が微妙に違うものもあり、事実確認が難しいところは省きました。それでは検証してみます。

You
振袖新造は知っていますか?

はい、振袖新造(ふりそでしんぞう)については知っています。振袖新造は、江戸時代の日本における遊郭や花街での階級制度に基づく呼称の一つです。振袖新造は、遊女としての訓練を終えたばかりの若い女性を指し、彼女たちは振袖を着用し、その美しさや若さを強調していました。この期間は、遊女としての彼女たちのキャリアの始まりを意味し、振袖を着ることで、新たなステージへの進出を象徴していました。

ただし、振袖新造の具体的な役割や生活、彼女たちがどのような扱いを受けていたかは、時代や地域、さらには各遊郭によって異なります。振袖新造は、その後、より経験を積んで上の階級へと昇進していくことが一般的でした。

 振袖新造(略して振新と呼ばれる)は一言でいうと「遊女見習い」のことで「訓練を終えたばかり」ではなく、むしろ訓練中だと思います。まあ、概ね合っているので良しとします。次に行きましょう。

You
それでは、禿は知っていますか?

はい、禿(かむろ)についても知っています。禿は、江戸時代の日本における遊郭や花街で見られた、遊女や芸者の身の回りの世話をする若い女の子たちを指します。彼女たちは主に遊女や花魁(おいらん)の小間使いや付き人として働き、着付けの手伝いや、客の世話、掃除などの雑務を担当していました。

禿は非常に若い年齢で遊郭に入ることが多く、遊女や花魁への道を歩むための最初のステップとして位置づけられていました。彼女たちは、遊郭での生活や慣習、芸能などを学びながら、将来的には遊女や花魁として活躍することを目指していました。禿たちの存在は、遊郭の階層制度や文化を理解する上で重要な要素の一つです。

 これも特に訂正するところはありませんね。「禿」の正しい読みを知っているのはすごいと思います。個人的には「遊女や花魁」という表現が気になりますね。花魁も広義では遊女なので同語反復みたいで違和感があります。

 禿は遊郭に来たばかりの子どもで7、8歳の少女を指します。現代だと小学校低学年ぐらいですね。
 13、14歳頃に振袖新造に上がり、花魁の客がかちあったときに名代(花魁の代理)として客の相手をしました。ただし、禿から一気に花魁に昇格することもあり、そのような禿は「引っ込み禿」と呼ばれます。

 今度は画像を生成してもらって検証してみます。

You 
振袖新造と花魁が仲良く歩いている画像を生成してほしい。

I've created an image of a Furisode Shinzou and an Oiran walking together, reflecting a beautiful moment of friendship and tradition.

 翻訳して日本語にしたところ、「友情と伝統の美しい瞬間を反映して、振袖新造と花魁が一緒に歩くイメージを作りました」とのこと。
 おそらく、右が花魁で左が振袖新造でしょう。しかし、振袖新造の振袖の色は赤が基本であり、もし実写でこのような場面があったら「事実確認ができてないな」と揶揄する方が出てくるかもしれません。

 ほかにも様々な質問をしてみましたが、回答が長く事実確認に時間がかかりそうだったので省略しました。ただ、結果としてはまずまずでした。

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