2022.12 市井ウォッチ15 なつかしいテレビと若くない私
シニア女性らの井戸端会議こそが日本の「世間」の縮図である。 これはそのウォッチの記録である。
▼宇宙人
テレビの言うことは基本全部受け入れるマダムがいる。
マダム :宇宙人はほんとにおるらしいんよ。誘拐された人もいるし。姿を見た人もいるよ。
私:どんな姿なんですか?
マダム:グレイ(Grey)。
…全てが懐かしすぎる。
そう、昔は心霊現象だの超常現象だの幽霊だの宇宙人だのネッシーだのツチノコだの埋蔵金だのいろんな番組があった。
今は科学とエビデンスとコンプラがはびこる時代だ。もうあの頃のように楽しむのは無理だろう。
それにしても、マダムはいつの何の番組を見たんだろう。
そして、なぜそんなに確信が持てるのだろう、テレビに。
この方はYouTubeもよく見ているようなので、陰謀論にハマらないか、私はけっこう真剣に心配している。
私:Qアノンとか、信じちゃダメですよ!
マダム:きゅう統一〇会?
私:それは旧! Qアノンは、ほら、トランプが世界を救うっていうやつですよ。
マダム:それは無いわー!
なんでそこも確信を持って言えるんだ!!!(笑)
▼若さ
私は40クライシス真っ只中だ。
40歳になり、急激に自分の人生から希望が無くなっていくのを感じている。
というか、普通の方はこれを30歳か35歳くらいで自覚するのだろうが、私はなぜか「まあ、なんとかなるっしょ(まだまだこれから!)」と思いながらここまでずるずる来てしまった。
結婚も子供も家族も夢もキャリアも何もかもがもう終わり。期限が来た。
これからは本当にもう何も無い。
オワタ\(^o^)/
そんな気分に囚われている。
年上の方からしたら「小娘が何を言うか!!」というお怒り案件かもしれないが、実際そう思っているのだから仕方がない。
20歳の小娘が「もう女も恋も終わりだー」と思ってるのと同じである。もうそれを見ても私は怒る気にもならないが…。
小栗旬、小泉悠先生、ピアニストの清塚信也、古谷先生。
私と同い年である。
世の中に多大なる貢献をしアクションを与えているこの方々と、私は同じ時間生きて、一体何をしていたんだろう。
同級生だってみな世の中で確固たる地位を築いて(出世して)いる。家庭を築き、子供を産んでいる。
それもできていない。。
仕事もしてるんだかしてないんだか、40歳から新しい業界に参入し、いまだに非正規。
後悔はしていないが、今後の先行きには絶望感が漂う。
「一人暮らしの中高年女性」。
追い討ちでこんな事があった。
学校から外国で働く機会があると言われていたのだが、いちはやく20代の同僚がそれに決まった。
私は動揺した。
「申し込もうかな」と思っているのでは、遅いのだ。
本気ならいつでも外国に行けるよう準備していなくては。…しかし、外国に行くことを想定して動くには、先に外国に行くことが確定してからでないとあまりにリスクが大きい。
まず仕事を整理しなくてはならないが、辞めても、すぐ外国行きが決まらなかったら? 家も引き払わなくてはならないが、今持っている家財道具はどうするの?? それに定期で飲んでいる薬は?(処方薬なので半年分までしかもらえない) などなど。
…つまり、外国は「若くてしがらみのない、そして健康な時に行け」ってことか…。
先人たちが「若いうちに」って言ってたのを散々聞いて、私もそれなりに、意識していたつもりだったが、甘かった。うかうかしているうちに40だ。
そんなこともあって非常に厭世的になっている。
マダムたち:まだ若いから大丈夫よ!
私 :いやもう若くはないのです。(私は顔と言動が子供っぽいのですが本当はもうトシなのです)
さきほどグレイ発言をしたマダムが力強く言ってくれた。
マダム:今が一番若いのよ。ほらさっきから、もう10秒経った。そこから10秒年をとった。だから、これを言ってる今が一番若いのよ。
それは36歳くらいの時、自分がいつも言っていた言葉だった。
ありがとうございます。
まだ信じられるまではいかないけど。
まだ人生は続くのだ。続いてしまうのだ。
言ったことをそのまま収録しているので、ソースや真偽は不明です。ノーエビデンス。
今週はここまで。
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