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しごとのこと

シラシーの皆さんいつも励ましてくれてありがとうございます。
この夏から「学校」で働くようになりました。といっても、いわゆる公立学校じゃなくて、留学生に日本語を教える日本語学校です。私の肩書は「日本語教師」です。

まず、100%訊かれるので先に言っておきますが、日本語で教えてます。生徒が習いたい言語を、その言語で教える・習うことを「直接法」と言います。今の日本語学校の現場ではこれが主流だと思います。

その他よく訊かれること→
▼私の勤務する学校はアジアの学生が多いです(ベトナム中国ミャンマーネパール中央アジアetc.)。
▼何かと話題の技能実習生は学校にはいません。彼らは別の機関で日本語を学びます。在留資格も違います。
▼この後の進路は、当校だといきなり日本の大学に行く学生は少なくて、専門学校か母国に帰る、日本で就職する人もいます。
▼在籍期間は学生によるが、だいたい2~3年くらいだろうか。
日本語教師は、外国語ができなくても、国内で教えるなら、日本語が母語並にできれば誰でもできます(つまり日本で育っていなくても、日本人じゃなくても、なれます)。
が、「日本語学校で働く」なら一定の条件が求められます。私は専門講座に1年ほど通ってその条件をクリアしました。ほか、日本語教師が受ける試験にも合格しました。

▼私の別アカウントは日本語教師メインで、検索すればすぐ出ますし、そして学校名もすぐ分かりますが(笑) こっちのシラスアカウントではスルーしていただければ幸いですー。※そっちには東京の暗黒時代の叫びとか、ジェンダーに関する叫びとか、演劇とかの感想が載ってます。読みたい!とゆうご奇特な方はDMいただければ…(笑)

それまで、教える仕事はしたことなかったですし、外国人と関わったこともほぼなかったのですが、いろいろ紆余曲折を経て、この仕事に出会いました。

今は授業準備に精一杯ですが、教壇に立つのは楽しいです。演劇経験が活きてます(←演劇経験者が案外多い)(というか演劇の経験はすべてに活かせる)。

私はコロナ禍の最中にこの仕事を知りました。
そしてコロナ禍の「おかげ」で、ずっとこれを目指して講座に通い、引っ越して学校を探して試験を受けて。それ以外は、ほぼ引きこもり、外観上ニートしていても特に誰にも何も言われず。

どうせコロナだから、人にも会えないし、イベントもないし、もう仕事辞めてたし、長期旅行に行くようなお金もないし、そもそもコロナだったからどこにも行けないし。


コロナと正規の職についていないストレスを、目標を立てることで世間の目をごまかし(今、これを目指してるんで!!)、押し殺してた感じでした。

しかし、関西に引っ越して学校に採用されるまでは良かったんですが、コロナ禍の「せいで」学生が入国して来られず、採用から半年以上経って、ようやく教壇に立てるようになりました。

観光とか飲食とかエンタメ産業の陰に隠れて(まあ市場規模も小さいのでしょうが)なかなか表に出ませんが、この世界もコロナでめちゃくちゃにされました・・・。

コロナの禍福ですね。

さて、日本語を外国人に教えている人たちのうち、7割くらいはボランティアだと言われています。そのほとんどがシニア(お金に困っていない人が有志でやる)。ボランティアは資格不要です。

母語だから、教えるのは誰でもできる。
でも、母語だからこそ、教える時にそれが障害にもなる。

だから少なくとも日本語学校で教えるには技術と知識が必要です。そう信じてます。だから資格をとって、試験もがんばった(大学受験より勉強した!!!!)。

・・・なんですけど、実際は、(今の形態は)コマ時給で授業準備と採点作業は何時間かけようが手当は出ないし、でも休みの日でもずっと授業のことを考えたりしていて。
うちの学校は研修もきっちりあるし、研修手当も出るので随分良い方ですが。

夢と現実。

もちろん、授業をたくさん持って、あるいは、学校を掛け持ちして・・・ってみんな非常勤(業務委託という名の実質アルバイト)からスタートして、だんだん食えるようになっていく。のだけども。ふむ。

正直、この業界、圧倒的にシニアと女性が多いのは、バックがあるからです。シニアは定年してお金に余裕がある人。女性は結婚している(いざとなれば支えてくれる人がいる)。若い男性はほとんど見ません。私も現状では勧められません。
もちろんそうじゃない人もたくさんいて一生懸命働いていますし、ちゃんと生活が成り立っている人もいます。

「いい仕事」にようやく巡りあえた、という気持ちと。
でもこのままじゃ食べていけない、これからどうしようっていう気持ちと。
でもずっとここにいるのかな、いられるのかなという気持ちと。

大学卒業して20年も経つのに、いまだにふらふら。

FBなど見てると私と同世代はみんな「安定した居場所」(家庭、仕事、その両方)を見つけてるのになあ。なんでだろう(笑) 
べつに、結婚も仕事も、拒否してきたわけじゃないんです。でも「この人!」「これ!」と言う風には決められなかった。
私はそれが悪かったとは思っていないのですが(困るのは私一人だから)、世間的に見たら私が悪いのかもしれない。もっと寛大になった方がいいんでしょうか、某元大臣。うっせーわ(笑)
まあ結婚は、司法業界にいると悪い面もたくさん見るので~(とはいえ、司法業界の人もちゃんと結婚しているんだが!!)。

とにかく目の前のことを一生懸命やらないと、という気持ちと。
このままやってるだけじゃ食えないという焦りと。

食えるようになりたい、というよりは、食えるかどうか悩まないで済むようになりたいなー(笑) ってか全人類そう思ってるよね!!
 
おれファイト。みなさんも!


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