フリーランスになる前に知るべき「お金の事」 「企業型確定拠出年金」の巻
企業年金では「厚生年金基金」「確定給付企業年金」「企業型確定拠出年金(企業型DC)と3種類あります。私の勤務先は「企業型確定拠出年金(企業型DC)」でしたので今回はそのお話しです😉
勤続3年未満の人に読んで欲しい事
この企業年金の運用元は「大和証券」で、HPを見て以下文言に驚きました。(私は該当しませんが)勤続期間が3年未満で退職した場合、事業主に返還する制度があると...。「プランによっては」「場合があります」と物凄くアバウトな表記がされとるでないですか😵
※勤続期間が3年未満で退職された方は、プランによっては事業主返還の対象となる場合があります。事業主返還とは、勤続期間が短い場合、掛金の全部または一部を事業主に返還する制度です 【出典元:大和証券HP】
もう1社運用会社のHPも見てみますね♫
※年数が3年未満で企業型確定拠出年金(DC)の加入者資格を喪失された場合、規約により拠出されていた掛金を事業主に返還する場合があります。詳細は旧勤務先のご担当者さまにご確認ください。【出典元:三菱UFJ信託銀行】
やはり退職前に「事業主返還に該当するか」確認する必要がありそうです(°▽°)
昔から言われる「石の上にも3年」、または「新卒で3年間勤務はもう古いという新しい考え」。それら主張は置いておいて、3年以内で辞める事に対するデメリットが制度として存在する事が分かりました。
その為、2年11ヶ月などで退職予定で事業主返還に該当する場合、1ヶ月退職予定を調整する事で、今までの積立額を捨て金にする事を避ける事ができると思います。
(当然、体調不良など一刻も早く退職希望の人は、心体を優先して下さい)
企業型確定拠出年金から個人型iDeCoへの移管
確定拠出年金は原則60歳まで資産の引き出しはできず、多くの方は個人型iDeCoへの移管を選択すると思います。脱退一時金請求をする選択もありますが、諸条件が多くハードルが高い為です。
また確定拠出年金を退職後6ヵ月そのままにした場合、「国民年金基金連合会」に自動移換されてしまいます。現金化された資金が毎月52円減らされていく。。というデメリットしかない制度なので、手続きを済ませましょう🏃♂️
【国民年金基金連合への移管諸費用】
1. 自動移管時の手数料:4348円
2. 管理手数料(自動移管後4ヶ月で発生):月額52円
3.自動移管済資産のiDeCo移管手数料:1100円
先程「手続きを済ましょう」と言いましたが、必ずしも早くという訳ではありません。それは個人型iDeCoへの移管時に一度現金化される為です。
確定拠出年金の運用が株式メインだった場合、今年3月のコロナ渦と今年9月では資産価値に約1.5倍の開きがあると思います。移管手続きには半年の猶予があるので、最適な時期を選択しましょう。
証券会社選び
それでは実際に個人型iDeCoを移管する証券会社をどこにすべきか考えます。まず最初に結論として「楽天証券」「SBI証券」あたりが妥当ではないかと思います。下記3つを重視して検討しましたが、各社iDeCo取扱いの投資信託には差があり、この2社が優れていると感じました。
1. 投資信託のラインナップが豊富
2. 信託報酬が安価or高パフォーマンス商品がある
3. 将来性がある証券会社である
勤務先で運用していた「大和証券」は、大手対面型証券会社の中では唯一、口座管理料が無料とネット証券と同水準でした。しかし扱う投資信託が「ダイワ○○○」など自社商品が主体で選択肢の幅が少ない印象です。
例えば各社の管理費用最安の商品を選ぶと下記になります。SBIは管理費が安く有名なeMAXIM Slimも扱っていて高評価です。
【SBI】三菱UFJ国際-eMAXIM Slim米国株式.
(S&P 500) 0.0968%以内
【楽天】たわらノーロード先進国株式 0.10989%
【大和】ダイワつみたてインデックス日本債権
0.132%
最後に「将来性がある証券会社である」という点も選定ポイントにしました。年金は長期運用が前提になります。手数料の安いネット証券も多数ありますが、例えば松井証券の場合、毎年業績は右肩下がりです。
業績が良い会社の方が、時代に合わせた新規投資信託を充実させる事にも能動的と思います。上記で挙げた管理費用が安い投資信託も数年前に追加されてます。
自己責任が原則の個人型iDeCoですが運用会社、運用商品を自分で選択できます。せっかく自由に選択ができる権利があるので、比較検討して最適な運用先を見つけましょう🤗
最後までお読み頂き有難うございます。誰かの役に立つ情報であったら幸いです。それでは次回も「お金」に関する事をテーマにnoteを書きたいと思います♫