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汚れを落とすから汚さない

木村石鹸では、数年前から「汚さない」商品の開発をしてて、既にいくつかは商品として世に出してはいます。排水溝や風呂床のカビを抑えたり、シンクをコーティングしたり、衣類に撥水効果持たせたり。

2か月以上掃除してない排水溝でもヌメりなし

例えば、これ。お風呂の床のピンクカビや、排水溝のヌメリ汚れを防ぐスプレーです。排水溝なんかはお風呂上り(最後のお風呂の人)に、これスプレーしておくと、ヌメりがなくなるんです。

冬より夏のほうが試すには良かったんですが、僕の自宅のお風呂の排水溝。昨年末から一度も掃除してません。毎日、このスプレーしてるだけです。乾いてる時に、髪の毛だけ摘まんでポイしてるだけです。

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ところどころ石鹸カスがついてたり、髪の毛がついてたり、端っこの方に黒カビっぽい汚れがあったりしますが、この排水溝の網の受け皿んところは、ほとんど汚れてません。あのいやーな感じのヌメり汚れは全くないです。冬場とはゆえ、もう2か月掃除してない状態でこんな感じです。

これもトイレ掃除に後に、このスプレーしておくと、汚れが付着しにくくなり、トイレ掃除の手間を減らします。

他、キッチンや、衣類も水溶性の撥水剤やら、色々作ってきてます。

防汚商品って実はあんまり売れない

ただ、この業界では「防汚」商品ってのは、あまり売れないという定説があるんですね。防汚系で売れてるのって、せいぜい防カビとかぐらいで、洗剤は酷い汚れを簡単に取れるってものが分かりやすく売れるわけです。
(あ、あと撥水とか防水スプレー系は、靴や衣類などのジャンルとしては存在しますが。)

うちの防汚商品も、業界の定説に違わず売れてません。商品の位置づけとか、PR不足とか、そもそも価格とか費用対効果的なものもあるわけですが。

防汚ってのは、実感がないのでなかなか続けられないんでしょうかね。明らかに汚れがあれば、それを放置しておくのは忍びないという心理も働くのでしょうが、防汚ってのはキレイな状態で、定期的にスプレーしたり、なんやかんやと作業しないといけないわけです。 それを習慣化するのは結構ハードルが高いんでしょうか。

でも、衣類にせよトイレやお風呂や水回りにせよ、なるべく汚さない方が良いじゃないですか。酷い汚れじゃなければ強い剤を使う必要もないし。キレイな状態が維持できてる方が気持ちも良いですし。なんにせよ長く大切に使っていくには、汚さないに越したことはないなと思うんです。

今はトイレそのものやエアコンやお風呂やら、それら自体が自動洗浄機能を持ったりして、汚れにくくする方向には進んでるんでます。良いことだなぁと思うわけですが、僕らは洗剤とか化学アプローチから「汚さない生活」を提案していきたいなと思ってます。

既に商品になってるものも含めて「汚さない」コンセプトのブランドの立ち上げを考えてます。

シャツの襟袖の黄ばみや黒ずみを防汚する

さて、「汚さない」テーマの商品で、今、開発中の商品の1つが、この衣類の襟袖の防汚剤です。

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白いワイシャツとかは特に、襟袖の黄ばみや黒ずみ汚れってすごく気になりますよね。毎度毎度、部分洗いしないといけないしね。部分洗いしても上手く落ちないこともあるし。

この剤をスプレーしておけば、黄ばみや黒ずみ汚れが、洗濯だけで簡単にキレイに落ちるようになります。汚れなくさせるというより、汚れが付着しても簡単に落ちるようにするものです。これを使うと、部分洗いが必要なくなるんですね。

冬場なので、実験するにはあんまり向いてないんじゃないかと思いつつ、自分のシャツでやってみました。冬場でも2回ぐらい同じシャツ着たら、襟袖ってけっこう汚れるんです。

洗濯してキレイな状態になった後に、この襟袖の汚れ防止剤を、襟と袖にスプレーしてます。

最初は、汚れがより吸着しやすいポリエステル100%のシャツで実験してみました。これが洗濯なしで2回着たシャツの襟袖です。かなり汚いです。袖はけっこう分かりやすく汚れてます。

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いつもなら、洗濯前に部分洗いをしてからなんですが、今回は、部分洗いなしでそのまま洗濯機にかけてみました。

シャツはネットに入れて、洗剤は中性の洗浄力がマイルドなおしゃれ着洗い用を使ってみました。

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うーむ。写真の撮り方が悪く、同じシャツに見えないところが悲しいですが。肉眼ではけっこうきちんと落ちてました。

こっちの方が分かりやすいかな。綿の割合が高いシャツです。ZOZOのシャツです。はい。

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これはまぁまぁ汚れがハッキリわかるんじゃないでしょうか。これも部分洗いせずに洗濯機にそのままかけてみました。

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かなり取れてます。これは分かりやすくないですかね。

商品化に向けての検討

今、この襟袖の防汚剤はスプレータイプなんですが、襟袖にスプレーで塗布するのがいいのかどうかは、これから色々な方法を試していって判断したいなと思ってます。ピンポイントでスプレーしにくいので、僕は使い難いなと感じました。使用量も増えそうだし。

あと、洗濯した後、乾かす前に塗布しておくのが良いのですが、これを実際、使うかどうか。そういう習慣がないですからね。

洗濯前に、シャツみて、あ、襟袖汚れてる、、、って部分洗いしたり、洗剤を襟袖に塗り込んだり、みたいなことは面倒臭いけど、やらないと仕方ないのでやってしまうかと思うんですが、洗濯してキレイな状態の時に、わざわざ防汚剤を塗るという面倒なことをやるかどうか。

部分洗いするのと、防汚のどっちが楽かという問題でもあります。

あと、襟袖が直接肌に触れる箇所なので、こういう剤を残すことによる影響はもう少しシビアに見ないといけないかもしれません。繊維に何かの成分を残すのが嫌だという人もいます。

もう少ししたら、使ってみたいという人にサンプル提供して感想を聞いてみたいなーと思ってます。通知はSNSアカウントで行いますので、興味ある人は、僕のtwitterか、木村石鹸の公式twitterアカウントをフォローしておいて貰えると嬉しいです。

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