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白黒ハッキリつけなくてもいい

高校の時の登山部の顧問の先生に言われたことは、今でも強烈に覚えてて、ある種、僕の人生における考え方の基礎みたいなものになっている。言葉尻や話の順序は覚えてないけど、先生が言ったのは次のようなことだ。

皆ね、白か黒かとか、右か左かとか、何かとどっちかにハッキリさせようとするでしょ。どっちかハッキリしない人は、どちら側の人間からも攻撃されたりね。

でもね、どっちでもないよ、どっちか分からないよって選択肢だってあるんです。

自分がよく分からないことは無理に選ぶ必要なんかないですよ。もし、どちらかを選ばないといけないなら、どちらの意見や考えも同じぐらい勉強して、ちゃんと調べてからにした方がいいですよ。片方の意見や本だけで勉強したことでどちらかを選ぶというのはとても危険なことですよ。

自分や自分が大切な人の生死に関わるようなこととか、そういう場面でよく分からないけど、どちらかを選ばないといけない時はあるかもしれない。でも、そんな逼迫した差し迫った時でなければ、よく分からないことをよく分からないままに選択するのはとても危険なことですよ。

それならどちらの考えもしっかり勉強してから選べばいいのです。勉強してる間は、よく分からない、どちらでもないと、曖昧にしておいてもなんの問題もないのです。

そんなことをその先生は言った。
誰かの受け売りなのか、先生自身の考えなのかは分からないけど、今でもこの言葉や意味は事あるごとに思い出す。
(空港で少し時間があったので思い出したことを書いてみた)

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