≪Vol.200≫結局、直球勝負をしてしまう僕の課題~外国人と働く~
あのとき○○しておけばよかった・・・。
という思いになることは何度もあります。
今回も前回に続き「外国人事業」の話というよりは、「僕」の話です。
僕は高校時代に野球部の投手だったのですが、残念ながら甲子園出場は出来ませんでした。高校は愛媛県立川之江高校という学校で、愛媛県の野球部としては決して弱いチームではなく、愛媛県内だけで見ると強豪と言われてもそれほどオーバーでもないレベルだろうとは思います。
そんな高校で投手としてプレーして、ありがたいことにレギュラーだったのですが、体格やスキルでいうとそれほど抜けた投手ではありませんでした。よくいうと県内なら「中の上」くらいでしょう。
上述もした通り、県内強豪校の一つだったので、当然目標は「甲子園」です。目標も名ばかりではなくて、実際に手に届く可能性があるレベルの目標だったように思います。(結果は県ベスト4です)
野球は1人でやるわけではないので、僕1人がどうこうでチームが勝ったり負けたりするわけではないですが、それでも投手というのは、他のポジションに比べて勝敗に大きく左右するポジションであるのは間違いないとは思います。
書き出しの話をすると、今になって思うことは、僕のポテンシャルを考えると「直球勝負で勝てるほど甘くはなかったな」とは思っています。この直球勝負というのは球種の話ではなく、並の投手が甲子園級のチーム相手にガチンコ勝負して勝てるほど甘くはない。という意味です。
実際の僕のレベルで言うと、
身長は当時「160cm~165cm」ほどです。(高2~高3)
そしてストレートは125kmくらいでしょう。よく見積もってもアベレージ120km~125kmくらいで、最高に調子が良くてもMAX130kmは限界という感じです。
今の時代で見ると120kmって、どこが「中の上」だよ。って話になってしまうのですが、その当時(1998年頃)だと130kmのストレートが投げられる投手は高校野球においては速球派で、140kmを超える投手は超高校級(プロ注目レベル)だった時代でもあります。
(松坂は同期ですが、ご存じの通り怪物ですから彼らを基準にしてはいけません)
そう考えると、僕のレベルだと県内なら「中の上」レベルと言ってもそれほど大間違いでもなさそうな感じはしました。
再三書いてしまいますが、やっぱりそのレベルではガチンコ勝負で勝てるほど甘くない・・・と今なら思います。その当時で言うとそれ以外の選択肢も思いついてもいなかったので、ただただ160cmの右投げ、オーバースローで、120kmのストレートを投げているわけです。それでもまあまあ勝てたのは勝てたのですが、やっぱり今考えると「甲子園へ行けるレベルではない」とは思ったりします。
今ならサイドスロー、アンダースローも考えるだろうし、勝負球となる変化球を一つ磨き上げるかもしれない。またオーバースローにするにしても球の出どころが見えづらいフォームに変えるかもしれない。そんなことを思ったりもします。
この後悔って何なんだろう?って考えた時に、一つ大きなポイントで言えば「目標」は何?ということでもあります。僕の頭の中に描いていることで言うと、僕の通っていた高校なら甲子園にいければ御の字だ。そうなると甲子園に行くためのチーム作りであり、僕はそのチームでまずはレギュラーを取らないといけないのだが、「レギュラーを取る方法」と「甲子園に行く」方法の両方を叶えなければならない。
これがもし「県予選初戦突破」が目標だったり、「全国制覇」だったら戦い方は違うだろう。また「チーム内でレギュラーを取る」ということだけが目標ならまた違うだろうとは思います。そういう意味では「目標」は何?というのは大切なんだなと改めて思う。
(リーダーの一番の仕事ですね。重い仕事です。)
こうやって過去のことをあれこれと考察するわけですが、では今の気持ちで実際に同じことが起こったとき、本当に僕は「アンダースロー」にできるのだろうか?と自問自答したならば、かなりの勇気はいるでしょう。小・中とそれなりに成績を上げたからこそ高校で野球をやってレギュラーになれる可能性があるところまで来ているのに、さて、僕はそれを捨てて「甲子園出場の可能性をあげるため」にリスクを取ってアンダースローに出来るのでしょうか?客観的に見ると何かをやらなきゃ「甲子園の道はない」。またはあったとしても僕以外の誰かがエースとして活躍して甲子園へ行く。ということはあるでしょう。
というように、分かっていても出来ないかもしれないとは思うわけです。
なんでこんなことを書いているのか?というと、今の仕事でもそういうことは常に考えます。このままでガチンコ勝負、直球勝負で、勝てる試合になっているのか?と。野球の話も自分事だし、仕事も今でいうと自営業なので、自分事として考えることが多い。自分事の難しさがそこにはあって、よく言うように他人のことはよくわかるけど、自分のことは分かっていない。なんてこともわかっちゃいるけど、一歩踏み出す勇気と怖さが交錯する。
あのとき○○しておけばよかった。とはいつの日も思うだろうけど、昔のように無邪気に直球勝負だけにはならないように、自分と他者を見つめていきたいなと思っています。というお話でした。引き続き頑張ります。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。