【SF】トレードデッドラインでの補強ポイント


お久しぶりです。Yamaguchiです。 
なかなか投稿できておらず約2ヶ月ぶりの投稿となりました。
オールスター前の最終戦をエースLogan Webbの完封で0-1の勝利で締めくくり49勝41敗の貯金8、ワイルドカード3番手で折り返したジャイアンツのトレードデッドラインでの補強ポイントについて語っていこうと思います。 


まずは軽く前半戦のおさらいですが、リリーフ陣の不振もあり3,4月を11勝16敗の借金5で終えましたが、前記事「期待のプロスペクト」で取り上げたCasey Schmitt、Patrick Baileyの昇格で勢いづいた5月は17勝12敗の貯金5で勝率を5割に戻し、6月は10連勝もあり18勝8敗、比較的楽な日程だった7月はここまで3勝5敗と苦しんでいますがなんとかプレーオフ圏内には留まっているという状況です。
プレーオフを十分狙える位置につけているので今夏のトレードデッドライン(現地時間8/1)では買い手に回ることが予想されます。

トレードデッドライン考察

今年のトレードデッドラインは新労使協定で新しく作られたドラフトロッタリー制度の影響で今までのように「最低勝率のチームが次の年のドラフトの全体1位指名権を獲得する」というシステムではなくなったのでタンキング( 有力選手を片っ端から放出し勝利を半ば諦めた状態でシーズンを戦う)のメリットがなくなり、昨年からプレーオフ出場チームが両リーグ6チームずつに増えたこともあり明確な売り手のチームが少なく売り手市場になることが予想されます。

またこれまでのような即戦力のメジャーリーガーとプロスペクトのトレードだけでなく、コンテンダーチームがお互いの弱点を埋め合うようなメジャーリーガー同士のトレードも行われるのではないかと個人的には予想しています。
将来の主力候補である有望なプロスペクトをなるべく放出しなくて済むよう今年FAになる選手もトレードチップとして使うという選択肢も検討して動いてほしいと思っています。

トレードデッドラインの説明はこの辺りにして僕が思うトレードデッドラインの補強ポイントを上げていこうと思います。

①先発投手

今年は40人枠内に先発タイプの投手を10人入れてスタートしたジャイアンツ ですが軒並み故障や不調に苦しみ、複数回QSを達成した先発が
Logan Webb,Alex Cobb,Anthony Desclafaniの3人のみ(他はSean ManaeaとKeaton Winnが1回ずつ)という状況で、一時期はローテーション5枠のうち2枠がオープナーという非常事態でした。

先述のManaeaにRoss Stripringの新加入コンビが揃って不調に陥り、Alex Woodは故障、Jakob JunisとTristan Beckはリリーフに専念しており、STで好投してブレイクの兆しを見せたSean Hjelleも不調で、 現在はWebb-Cobb-Desclafani-Winn-Bullpen dayというローテになっており、5枠のうち1枠がオープナー、DesclafaniもIL入り+不調でコンテンダー相手には厳しく、安心して見ていられる先発がWebbとCobbの2人しかいないのでプレーオフ出場さらにワールドシリーズ制覇を目指す上ではこの2人と肩を並べるエース級の先発投手の獲得が必須だと感じています。

最速100マイルを誇るWinnを除いて球威があまりない技巧派タイプの先発が多いので球威があり奪三振能力が高い(できれば左の)先発がローテーションのバランス的にもいいと思っています。
個人名を挙げるとJames Puxton、Brake Snell、Eduardo Rodriguez、Lucas Gioritoあたりがフィットすると思いますが、フロントの好み的にはMarcus Stromanもあるのではないかと予想しています。

② 二遊間

正二塁手Thairo Estradaの故障、正遊撃手Brandon Crawfordの不振が重なり現在MLBの壁にぶち当たっているCasey SchmittとBrett Wiselyのルーキーコンビが多くのプレータイムを得ているニ遊間も重要な補強ポイントです。
特にCrawfordが来年FAとなるので複数年保有できる選手であればベストですが、二遊間のプロスペクトが多いので今年限りのレンタル選手を補強することも十分考えられます。

内野手に右打者が多く、なおかつ相手投手の左右によって打順を組み替えるプラトーン起用を特徴としてるチームなので左打ち(もしくはスイッチ)の選手がよりフィットするのですが、 市場に出てきそうな左打ちやスイッチの二遊間を守れる選手がAmed Rosarioくらいしかいないので打席の左右にはあまりこだわらないかもしれません。 
複数ポジションを守ることができるUT性の高い選手を好む傾向があるのでその観点でいくとHa-Seong Kim、Tommy Edmanなどはフィットしますが対価が高騰することが予想されるので個人的にはSEAのJose Cabealleroを推したいです。
Cabealleroは今年デビューしたばかりの選手で複数年保有できるという条件にもぴったりですし、打撃も下位打線としては悪くなく、足も速く守備でもプラスを出せる選手なので攻撃面でも守備面でも今のSFにいないタイプの選手なのでフィットすると思います。
また、SEAの編成トップはTrader Jerryの異名がつけられるほどトレードに積極的なJerry Dipoto氏ですし、SEAとは昨年あたりから頻繁にトレードを行っているので可能性は高くありませんが余剰気味の外野手を交換要因として大穴として狙うのもありえない話ではないと思っています。

Cabeallero以外だとIsiah Kaier-Falefaは対価も安く済みそうですし守備力の高さとUT性もあり、打撃は平均以下ではありますが壊滅的に打てないわけではない(Wiselyよりは期待できる)ので若手が育つまでのつなぎの内野手としてはベターな選択肢だと思います。

③2番手捕手

現在は正捕手Patrick Bailey、控え捕手Blake Sabolという布陣で臨んでいますが、Sabolは捕手としての守備能力もあまり高くなく、なおかつ外野も守ることができて打力が高いので外野手メインの3番手捕手という役割が適任のように思うので( 基本的にMLBのチームは捕手2人制なので捕手ができる選手が3人いるということは強みにもなる)Baileyの教育係も兼ねたベテランの2番手捕手を獲得することも検討すべきだと思います。
2018年ドラフト1位のJoey Bartが復調してくれると2番手捕手問題は解決するのですが、もしBartの調子が上がらない場合は2番手捕手の補強もあるかもしれません。
その場合はYan Gomez、Carlos Pelezあたりが有力候補になると思います。

補強ポイントは大きく分けるとこの3つですが、他にはJuan SotoやPaul Goldschmidtのようなコアヒッターが不在のチームなので対価次第では 獲得競争に乗り出すこともあるかもしれません。

夏のトレードでしっかりと弱点を埋め、コンテンダーとの戦いが続く8月9月を乗り切りプレーオフ進出、そしてワールドシリーズ優勝を果たしてほしいと願ってこの記事を書き終えたいと思います。







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