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能力の違う人と協力することで、よりパワフルな結果が出せます。

 タイでの極貧生活と夫婦の不仲を経て、
 日本で一緒に「家庭の経済を立て直す」に至った話を書きます。

 職場でも、家庭でも、
 違う立場・違う性質の相手と協力し合うことで、
 よりパワフルな結果を生み出しましょう。



「金の切れ目は縁の切れ目」は、有り得る

 私達夫婦の不仲期のキッカケは、家庭の経済が回りづらくなったことでした。

 なんでそんなに使ったんだ、仕事だからって飲み代に生活費を使う必要があるのか、妊婦健診代が心配だ、そんなことでしょっちゅう言い合いになりました。

 「話してもわかり合えない」、そう思って、反対に口を利かなくなることもありました。溝は深まるばかりでした。


ただただ、1人で望む未来を描く。

 次男妊娠中だった私は、切迫早産や怪我などの形で体に不調が出てきて、身動きが取れなくなってきました。

 「神様お願い、助けてください」

 そうベッドの上で唱え続けたところ、実際に「神様の化身」のように「おまえら大丈夫か?」と声をかけてくれる、起業家の先輩が現れました。

 私は絶対に、お腹の赤ちゃんと長男を守り通す。
 もう同じ結果には逃げない(離婚経験があったため)。
 必要なお金なら降ってくるはずだ!お金よ降ってこい!!

 心の中はこんな考えでいっぱいでした。
 そして結果的には、この意志を貫ける現実が伴ってきました。


相方のためではなく、自分のために課題に向き合う

 「離婚してパートナーを変えても、同じ課題をやることになる」

 恋愛で苦労する人は、相手を変えても苦労し続けるように、離婚したところで「課題解決」とならないことは、なんとなくわかっていました。

 私は離婚経験者なのですが、そのときも、何回もこのことについて考えて、自分で離婚を決めました。

 なので、今直面している課題は、「離婚やパートナーチェンジ」という方法に逃げるのではなく、自分のためにも一旦今乗り切ろう、と、心に決めていました。

 きっとこの時期は夫にとっても試練の時期で、何回も「離婚」という文字が頭をよぎっていたと思います。

 でもそれは最終手段として、お互いにこの2文字を口に出す必要に迫られることも無く、最終的に解決に至ることができました。


日本に帰ったほうがいい

 起業家の先輩のアドバイスはこれでした。

 長くタイで起業してきた人を見てきた視点から、また起業家の先輩として、一家の大黒柱の先輩として、私達のライフステージを見極めた上でのアドバイスでした。

 もうずっとタイに住む予定だった私たちにとっては、寝耳に水のアドバイスでしたが、私達はこのアドバイスを一緒に「家族会議」という形で、噛み砕き始めました。


夫婦の会話時間が戻る

 このままでは我が家の経済状況が好転する見込みはない、タイで事業に失敗すれば、外国人の私達は、タイで日本のような破産手続きができるわけでもなく、一家離散になりかねない。

 そんな現実を自覚するようになり、「この先お金がいくら必要になるのか」を、タイに住むか日本に住むかで価格を比較し、この先の進路を考えました。
 「子供にどんな教育を与えたいか」そんなことも、次男誕生前に、真剣に話し合いました。

 そしてこれらの会話は、「家族みんな一緒に暮らす未来」が前提でした。

 この話し合いのおかげで「一緒にこの家族の危機を乗り越えよう」という意識が、お互いの中で芽生えました。


自分達にとっての幸せとは

 私達夫婦にとっての「幸せ」についても、一緒に考えました。
 「幸せな生活」を手に入れるための、優先順位付けです。

 ビジネスだけ、経済だけ上手く行っても、そのときに家族が仲良く一緒にいられなければ、その経済的成功は意味がありません。

 家族仲良く過ごし、一緒に夢を叶え続けるために、お金が必要だともいえます。

 「家族仲が良いけど貧乏」も辛いですが、
 「裕福だけど家族の仲は悪い」これも不幸です。

 家族仲が良いこと、経済が安定していること。
 これらは両輪で、どちらも必要だという価値観を、夫婦で共有しました。


一緒に経済を立て直す意識

 私はそれまで、「夫に幸せにしてもらっている」という意識でした。

 私の幸せのお膳立ても、日々幸せを実感することも、全部夫に頼っていたのです。
 それは同時に、彼に「俺がどうにかしなければ」という、孤独な戦い意識を強いていました。

 でもこの経済危機を目の前に、「私も一緒に頑張ろう、一緒に経済を立て直そう、私も一緒にこの家族を幸せにしよう」という意識にシフトしました。

 前述していた「子供たちを守る」という考えに、「夫の幸せを守る」という意識が加わりました。


私は私のやれることをやる

 当時次男を妊娠していた私が、家族の一員として一番最初にやれることは、「次男を元気に産み落とすこと」でした。

 切迫早産だったので、「休むこと、安静にすること」は「元気に産む」ための大事な仕事でした。

 産後もしっかり休み、その後の長い育児に備え、体調を整えること、
 お兄ちゃんになる長男のメンタルケアを考えておくこと、
 日本の育児状況をリサーチすること、などの仕事もありました。

 直接お金を稼ぐことに繋がらなくても、「私(妻)じゃなきゃやれない仕事」がたくさんあることに、私も夫も気が付きました。
 しかも「子育て」は、我が家のみならず、世の中のためにもなる立派な「仕事」です。

 「古川家」という家庭の幸せを築くために、夫も私も、それぞれがやれることをやる。そんな考えを共有しました。


実現するための作戦を立てる

 次男の産後にお休みを取らせてもらうため、産後の長男のお世話のためにも、本帰国直後は夫の実家に居候させてもらうことにしました。

 長男は、メイドさんはじめ、家の中にたくさんの大人がいる状況に慣れていたため、本帰国直後に義実家のお世話になれたことは、生活の変化的にもソフトランディングで、とても助かりました。

 夫の育った家と地元で過ごしたあの時期は、私にとっても発見があったり、彼への理解が深まったり、結果的に良い時間になりました。

 こうして義実家のお世話になりながら、夫の就職先を決め、次の生活への作戦を立てていきました。


家族4人で暮らし始める

 日本で生活を始めるのに、私達が立てた作戦はこんな感じでした。

・家事育児を一緒にやるために、職場近くに住む。
・少ない予算の中でも、子育ての助けを得る「保育費」は確保する。
・自分らしくいられる、正当な評価をもらえる職場を選ぶ。
・カード類は使わず、現金で生活する。
・お給料が出たら、毎月現金で封筒に予算分けをする。

 こんな生活を半年くらい続けた頃には、そんなに予算分けにシビアにならなくとも、毎月つつが無く生活していけるようになり始めていました。

 その頃には、本帰国して1年が経とうとしており、次男も1歳くらいでした。
 次男の誕生日頃には「一緒にこの危機を乗り切ったね」と、私達夫婦に一体感も生まれていました。


妻も夫も、一緒に頑張っている

 「それぞれの立場で、お互いがやれることを、一緒に頑張っている」
 この意識は、夫と妻が両輪となって家庭を動かすようになる、とてもパワフルな意識だと思います。

 家事育児でも、仕事でも、
 「私1人で頑張っている」「俺1人で頑張っている」
 これではお互いに苦しいはずです。

 ほとんどの夫婦のすれ違いは、こんな小さな意識のすれ違いから起きてるような気がしますが、皆様のご家庭はいかがでしょうか?


あなたは自分の幸せをどう捉えていますか?

 さて、あなたはどうでしょうか?

 夫や妻が自分を幸せにしてくれている、と考えていますか?

 妻の笑顔が自分の幸せだ、とか、
 自分の幸せは夫が幸せになってからでいいとか、
 子供の存在が自分の幸せだとか、

 そんな風になっていませんか?

 まず、あなたがあなたを幸せにしてください。
 それが家族の幸せの始まりです。


あなたはたくさん受け取っていい

 お金の入り口は、どこでもいいと思います。

 主婦でも、会社員でも、自営業者でも、
 「自分が受け取っていい」と思っている分が、入ってくるようになります。

 実際に「自分個人として」は、いくら受け取っていいと思っていますか?

 私は家族を幸せにしている!、と実感すると、
 その家族の分まで受け取るんだ!、という気持ちになります。 

 私はそうやって、夫に私の分も受け取ってもらい、
 夫を通じて私に分配されている、と感じます。

 一緒に頑張ってきたからこそ、そう思います。


経済ほど「一緒に頑張った」を実感できる要因はない

 「金の切れ目は縁の切れ目になり得る」と書きました。

 反対に、経済ほど「一緒に頑張った」と目に見えて実感できるものも、他にないと思います。

「専業主婦は喜ぶために存在する」という記事を以前書いたことがありますが、こういうことです。

 経済って、銀行残高の数字だけが大きくなっても、実際に使えないと意味がありませんし、「豊かになった」とは実感できません。

「豊かさ」は感じるものなので、「実感して喜ぶ人」が必要です。

 実感するためには、使うことです。
 専業主婦は、使って豊かさを実感して、喜ぶことが仕事です。

 それを見て「家族を幸せにしている」と夫が実感することで、「受け取って良い金額」を、もっと上方修正できるようになります。

 夫婦両輪で経済を良くするとは、こういうことです。


まずは電気代が払える喜びから、でいい。

 いきなり大きな喜びを見つけようとしなくて、いいんです。
 小さなことを、無理に大げさに捉える必要もありません。
 不自然な思考には、本当の感動はついてこないと思います。

 私にとっては「電気代を払える喜び」からでしたが、
 あなたが感じやすい喜びから、見つけてみてください。

 「妻の喜ぶ顔が見たい」という夫の皆様は、
 どうぞ「妻のやっていること」を一緒にやってみてください。

 そして妻が何に喜ぶのか、観察してみてください。
 子育てと似ているかもしれません。
 同じ目線でやってみることで、初めてわかる相手の感覚があります。
 これは企業の中の「上司と後輩」でも、言えることかもしれませんね。

このように、
 違う立場・違う性質の相手と協力しあって、
 よりパワフルな結果を生み出していきましょう。

 職場でも、家庭でも。


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