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whale's hole [BGM制作]

新しい曲を書きました。アンドロイド×ディストピアシリーズの曲です。

■ whale's hole

鯨の声が聞こえる記憶の転送装置をイメージした曲です。

たまたま選んだシンセPADが長く発音すると鯨の鳴き声のようなものを発するものだったので使いました。そのままだと耳に痛かったのでEQで該当する周波数を少し削って遠ざけました。珍しくMASSIVEのPADを使ったはず。

KONTAKTの中の音源をランダムで選んで使う遊びをしました。今回引き当てたのは最初からテケテケテケテケと鳴っているパーカッションです。電子音楽と相性がよく、音色が控えめでとてもよい感じです。気に入りました。

途中からメロディアスなシンセベースとキックを追加。昨日「DAWの初期音源やプラグインは使っていますか?」と聞かれて、そういえば一つも使っていないな……と思ったので、Cubaseの付属音源Groove Agentのハウス系のプリセットからキックだけ使いました。EQのローパスフィルターで高域をがっつりカットして印象を引っ込めています。

今回はピアノと架空言語は封印しました。本当は声を入れないと自分の曲にならない気がしてソワソワしちゃうんですけどね! 声に頼らない方法も試してみようと思ったので実験してみました。

■ スマホゲーのBGMっぽい調整ができた

昨日、ドラムとベースの大きな曲が好きだという話をしたと思うのですが、消化不良だったので寝る前に30分くらいで書いたのが今回の曲です。

昔からスマホゲーのBGMって不思議だなあと思っていて、スマホのスピーカーから音を出してプレイしている時の聴こえ方とイヤホンをしてプレイするときの聴こえ方がかなり違って、その度に「こんな曲だったんだ……」と思っていました。

耳に残るのはメロディとかリズムの印象なのですが、イヤホンで聴くと細かいコードワークやパーカッション、特にベースラインなんかが思っていたよりも複雑だったりかっこいいことしてたりして面白いんです。

そういう調整憧れるな〜と思っていたので、今回はそれと似たことができてとてもよかったと思いました。スマホのスピーカーで聴くとシンセのフレーズと鯨のホーゥ……という鳴き声しか聴こえないと思うのですが、音量を上げたりイヤホンで聴いたりするとそれ以外の音も聴こえるようになっています。

再生機器による聴き味の違いができるだけ出ないようにと躍起になっていましたが、これくらいがちょうどいいのかもしれないです。

この曲とか、リズム隊の音量下げて刺さるところを引っ込めたらかなりいい感じのCHILL曲になる気がしてます。アイデアと雰囲気は気に入っているから、博物館ぽいダンジョンのBGMを意識して再調整してみようかなと思います。

■ 指向性と演出の話

ここまでくると楽曲の完成度うんぬんというより、指向性と演出が噛み合っているかどうかの問題な気がしてきました。そこが噛み合わないと完成度が上がっていかない段階に入っている感じがします。

演出に指向性を持たせるということは、意図的に切り捨てる要素を選ぶということでもあると思っています。私はそれがずっと怖かったけれど、こればかりはその先へ踏み込まないと判断のしようがないなと感じています。

たぶん作品制作のリファレンス(参考作品)って、そういう指向性のセットとして成立している作品を目の前に持ってきて、どのパーツをどこまで変形させても成立するか、みたいな実験と勉強のために使うんじゃないのかなと思ったりしました。

ファッションのコーディネートに似ているかもしれない。あの人の着こなしいいな、とか。自分の持ってる服で代用できないかなとか。絶対に赤い靴を履きたいんだよね、とか。

■ おわりに

今日は1年10ヶ月ぶりに髪を切りに行ってきました。あまり変わり映えしないのですが、伸びきった毛先を3,4センチカットして指通りをよくしてもらって、全体的に暗〜い赤茶を入れてもらいました。

真っ黒があまり似合わないので、少し色が入っているほうが顔色が良く見えるみたいです。

そろそろ今年一年のまとめ記事を書きたいなあと思っています。あと明日、明後日とちょっとしたクリスマスプレゼント的なものを用意しているので楽しみにしていてください! またTwitterやnoteでお知らせします。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!

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