3/5、3/12の出演キャンセルについてのお詫び

いつもお世話になっております。コニシユカです。この度は、

3/5(木)Mellow
3/12(木)フライアーパーク

上記2つのイベントへの出演を見送らせていただくこと、ご来場予定のお客さま、ならびに会場であるMellowのken.さん、フライアーパークの宗形さんに心よりお詫び申し上げます。

まず第一に、日頃お世話になっているライブハウスは私にとってとても大切な場所です。職業柄一人部屋にこもって作業をして過ごすことには慣れていますが、そんな自分が外に出たい時、誰かの存在や表現に触れたいと思った時に自然と出向く場所がライブハウスやライブバーでした。私にとっては数少ない、顔の見える社会との接点です。

ここ数週間のコロナウィルスの拡散状況と首相からの要請、報道により、音楽やライブハウスと共にあった私たちの日常はひどく変わってしまいました。

中止や延期となったイベントが数え切れないほどあり、今は誰がどんな決断をして自分の責任の範囲で行動しても、誰かの不安を煽ったり残念な気持ちにさせてしまう異常な事態となっています。本来は自由であるべき経済活動が制限されており、収入源が断たれる人も存在し不安な毎日を送っている方もたくさんいらっしゃると思います。

私はこれまで「体が元気な人はできるだけいつも通りの生活を」という立場で行動してきました。私には高齢の祖母が近くにおり、祖母は一時的に老人会の集会などへの参加をやめ、自宅から一切出ない「安全な」生活を送っています。しかしそのことで、私を含め自分の家の外に生活するほぼ全ての人間からの感染を恐れ、精神的なストレスで体調を崩してしまいました。

私はこれまで、音楽制作のため祖母の家の2階の一室を作業場・レコーディングスタジオとして使わせてもらってきました。しかしここ2週間は「外部から菌を持ち込む可能性のある人間」として扱われていたのを自覚しています。
一昨日、専門家会議から「カラオケボックスやライブハウスへの出入りをしないでほしい」という若者へのお願いが出されたことにより「ライブハウスへの出入りは危険だ」という考えが祖母の中でますます強まり、今後の出演の意思を伝えた家族・親族からも懸念の声が上がりました。

ここにきて私の「いつも通り」は、家族の心の安全を脅かすものとなってしまったのです。
そして、一般人の立場で私が祖母や家族、そして出演するお店にお集まりいただく皆さまの安全を保障することは不可能なのだと感じました。

自分にとっても大切であるライブハウスという場所とコミュニティを「いつも通り出演する」という自分なりの形で守れなかったことがとても悔しく、残念に思います。

でも、やっぱりお店は守りたいです。
これは出演のキャンセルを考える前からずっと心にある思いで、今も変わりません。変えるつもりもありません。

それでも、私一人の力ではどうにもならないことも自覚しています。だから、今の自分にできる方法で、最善と思う形でその考えを行動に移したいと思っています。どうかご理解いただき、引き続き応援してくださると嬉しいです。

最後に、色んな方法で私という人間を支えてくださっている皆さま。いつもワガママを聞いてくれてありがとう。ちゃんと返します。

コニシユカ

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