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歌メロが思い浮かばない時の解決策【5選】

そこそこかっこいいバックトラック(伴奏)ができた気がするんだけど、メロディが浮かばない……そんなことが最近増えたので、詰まった時の個人的な解決策を記しておきたいと思います。

具体的な手順というよりはどこに着想を得るかの話になってくるので作曲家志望じゃない人のほうが「へぇ〜!」と思えるかも。

【今回の条件】

・オケ先(伴奏から作る)
・歌メロ作曲

【解決策 5選】

1. テーマを決める
2. ビジュアルイメージを持つ
3. ボーカリストの特性を考える
4. 特定のアーティストの新曲として書く
5. タイアップ先を考える

人間の脳は完全に自由な状態よりも、制限があるほうがアイデアを思いつきやすいという特性がある。

全てを試す必要はないが、逆に言うと全部試したのにそれでも上手くいかないときは一度時間を置いたほうがいい。試行回数も大事。

1. テーマを決める

なんかかっこいいトラックができた(だけ)、というときは大抵曲のタイトルもテーマも決まっていない

ざっくりとでいいので「妖怪の曲」とか「星の曲」とか「グダグダの恋愛ソング」とかを決めてしまうのも手だ。

それによって「ヨナ抜き音階にしよう」とか「ロングトーンを入れたい」とか「同音連打のメロディが良さそうだ」など具体的な指針が決まることもある。

2. ビジュアルイメージを持つ

私の場合、オケを何度も聴くうちに何らかのイメージ映像が浮かぶことがある。

暗い海の中で泡がのぼっていくイメージや、白い肌の少女の指が彼岸花を摘むイメージ、荒野にひとり立つ旅人のイメージ……など。

考えるというよりは、音以外の要素をヒントにする方法である。

何らかのビジュアルをイメージができたら、それを誇張したり引き立てるようなメロディを考える。成功しているか判断のポイントは、メロディラインを口ずさんだりガイドメロを入力して聴いた時に違和感がなければOK

最高のメロを作ろうと意気込むと苦しくなるので、ジャッジは無意識や直感に任せてしまうとよい。

3. ボーカリストの特性を考える

最終的にその曲を歌うボーカリストの特性により制限をかける方法。ボーカリストが別にいるユニットをやっている人や楽曲提供を考えている人におすすめしたい。

ボーカリストを想定することで、適切な音域設定そのボーカリスト特有の歌唱のうまみ成分を盛り込んだ曲に仕上げることができる。

例えば私はpale monsterという2人組のユニットをやっているが、ボーカルの橘エリカさんが歌う楽曲の場合をみてみよう。

・Aメロは地声かやや低めのミックスボイス
・サビで気持ち良く声を張る高音を入れる
・高い音へ5音以上離れたファルセットを入れる
・表拍を効果的に使う
・譜割りはやや細かく

こんな感じでかなり具体的な制限をかけられる

人それぞれ似合う服が違うように、ボーカリストの特性によって映えるメロディは違う。歌い手自身に気持ち良く、ストレスなく歌ってもらうことを意識すると効果的だ。

また、当たり前だが私自身が歌う場合を考えると全く違う結果になる。気になる人もいると思うので書いておこうと思う。

・オクターブユニゾンができる音域だと◎
・ファルセットと決めたらそれで乗り切る
・倚音(いおん)やテンションノートを多用
・低い音域にするときは低い範囲でおさめる
・サビ終わりの音は煮え切らなくてもよい
・Aメロの頭は一番楽に出せる音域に設定
・サビで声を張らせない

まだまだありそうだが書き出してみるとこんな感じ。つかみどころのない妖怪ソングやミディアムテンポの星の曲は割とこういう無意識の縛りの中で生まれているように思う。

4. 特定のアーティストの新曲として書く

これは先ほどのボーカリストを想定する、の派生バージョン。実際に歌ってもらえないけど妄想で新曲を書いてしまおう、というパターン。

単純に声質や音域だけを考えるのなら3の方法とあまり変わらないが、既にたくさんの楽曲をリリースしている特定のアーティストを思い浮かべることで、そのアーティストの作曲の癖に着想を得ることができる。

声真似という分野があるように、アレンジや曲の作り方にも特定の作家の特徴を真似る手法がある。「◯◯風」といった具合に。

この方法のデメリットは、実際に歌うボーカリストの声質や作った伴奏の雰囲気が参考としたアーティストに近かった場合、オリジナル作品であっても二番煎じ、三番煎じと受け取られてしまう可能性があることだ。

5. タイアップ先を考える

最後に、タイアップ先を考えるという手法。これはつまり、完成した楽曲の用途を考えるということだ。

ゲーム音楽、アニメ主題歌、ミュージカル劇中歌、ドラマや実写映画の主題歌、CMソング……など。

この方法のメリットは、楽曲のターゲット層が明確になるということ。ゲーム音楽や何かの主題歌としてのイメージを持つだけでもよい。

また、これらの音楽には必ずクライアントがいる。どんなシーンで何分くらいの尺で使われるのか……CMソングであれば、サビの頭で商品名や企業名を連呼なんて場合もある。

自分の場合、「アニメ主題歌ぽく」「ゲームのエンドロールで流れる感じの曲」など実際の用途ではないが寄せて書くことも多い。かなり成功率の高い方法でもある。

【まとめ】

今回は楽曲イメージにまつわる解決策を5つ紹介したが、具体的な方法でいうと「ラップにしてしまう」「語りを入れる」「思い切って間奏扱いしてしまう」など色々と逃げ道はある。

ただ、今回は「どうしても歌メロが書きたい」人のための記事ということでまとめた。

かくいう私も先月から一向にメロディのしっくりこない楽曲と格闘しているので、この記事を書き終えたら改めて挑戦してみたい。

【今後の記事について】

忖度作詞法、テンプレから作る簡単アレンジレシピ、間違われないタイトルの付け方……など色々書きたいことはあるが、途中で挫折することも多いのでツイッターのタグ #noteの墓 をチェックしていただけると嬉しい。

それではまた。

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札幌のシンガーソングライター、編曲家、デザイナーです。ライブレポやリリース情報のほか、感性を刺激されたできごとの紹介や楽曲制作のことを書きます。

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