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フライアーパーク 出演レポとCONIQBOの話

一昨日が2019年の歌い納めでした。

記念すべきラスト1回は、久保宣仁(くぼのぶひろ)さんとの特別ユニット CONIQBOでの出演でした。会場は一年を通して大変お世話になった平岸フライアーパークさん。共演は奏美ちゃん、そしてカワイバタのお二人でした!

12/17 CONIQBOセットリスト
1. 狐の嫁入り(instrumental)
2. リゲル
3. 脳内会議
4. 夢見るサボテン ←new!
5. ルナ
enc. Stardust rain ←new!

1番手 奏美ちゃん

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奏美ちゃんとは先月29日ぶりの共演! ソロのピアノ弾き語りに始まり、ギターの弾き語り、そしてカホンにyuuさんを迎えた編成と盛りだくさんのステージでした。お写真は当日のリハで誘われ急遽参加することになった久保さん入りの図!

コニシ、本番前に浮気されましたぁ…うぅ😭笑

冗談は置いておいて、奏美ちゃんの声ってすごく伸びやかで、どの楽器と合せても奏美ちゃんの声のまま届くんだよな〜。発音する言葉ひとつひとつも美しくて。めーーーっちゃスローなバラードとか、逆にちょっとリズムがプログレっぽい曲とか歌ったらどう届くんだろうって気になります。

全然関係ないけど即席ユニット名のカナクボユウって響き、個人名っぽくて妙に気に入ってるんだけど採用してくれないかな。

2番手 カワイバタ

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カワイバタは河合翔太さんとMINAMIさんのユニット。ユニットでの共演は初めてです! とにかくMCが面白くて、二人の空気感はまるで緻密に計算されたコントのよう……(※めちゃくちゃ好き)。

カバーもオリジナルもカワイバタ流になるのがとてもよかったです。男女のオクターブユニゾンめちゃくちゃ好きなんですよね。音源だけでもいいから一度やってみたいなぁ。二人の声質がぴったりで心地よかったです。ギター弾きながらコーラスするのって弾き語りより3段階くらい難しいので尊敬。

あと男女だとなかなか合わせるのが難しい衣装のバランスもバッチリで、長くやっているユニットという感じがしました。最近よく考えるんですけど見た目と音楽性が直結した上でのギャップの気持ち良さってあると思っていて、カワイバタの場合はそれがあのMCだったりするのかなと。カバーの選曲であえて音楽的な流れを王道に持ち込むのも時代感覚のあるアーティストって感じがしました。
リバーブたっぷりのまあるいエレキの音で、音数少なめに更に二人の声を聴かせる編成なんかも見てみたい! アダルトで新しい感じになりそう!

3番手 CONIQBO(こにくぼ)

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photo by 翼流星群

さて! いよいよ私たちの出番です!

CONIQBOはもともと、9月にフライアーパークで開催したバースデーワンマンでゲストとして久保さんにご参加いただいた経緯で、後日私が勝手につけたユニット名でした。それをマスターであるムネさんが拾ってくださり、あの日限りではもったいないからとオファーをくださったのが今回の出演のきっかけです。ムネさん、ありがとうございます!

普段はそれぞれソロ活動をしていて、お互いに別のバンドもやっています。久保さんはギタリストとして、カホンの那有多(なゆた)くんとTempoというインストバンドを組んでいます。私はおなじみ橘エリカさんとpale monsterというユニットをやっています!

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久保さんのギターの最大の特徴はDADGADを始めとした「変則チューニング」。独特の響きを持ちながらも自在にメロディパートを弾くことができます。私は6弦〜1弦をごく一般的なチューニングにしているので、合わせて弾くとなんともいえない揺らぎが生まれて綺麗なんですよ。

今回はそんな久保さんとのコラボステージということで、1曲目は私がいつも歌っている「狐の嫁入り」をダブルギターのインストでお届けしました。MCなしだったから次に演奏した「リゲル」の盛大なイントロみたいになってましたね…! 久保さんのギターは指弾きでありながらめちゃくちゃパーカッシブで、曲のリズムに芯を与えてくださるんです。普段ソロで演奏している「脳内会議」もCONIQBO ver.に……! めっちゃ最高だった。

そしてなんと、私たち……

この日のためにオリジナル曲を作ってきましたー!!!

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photo by dr.T

久保さんはシンガーソングライターでもあり、とてもメロディアスなソロギターの曲を書くのです。こにくぼで曲作りたいって言ったら作ってくれました。嬉しい!!

「夢見るサボテン」

もしも明日晴れたら
丘へのぼって日差しを浴びよう
いつか見たあの花が夜の隙間に咲くように

Ah  夢を見るサボテンの少女は
La La La La... 今日も待ちぼうけ
Ah  私は雨を待っているの
明日はきっと La La La La...

今回初披露の「夢見るサボテン」は、作曲が久保さん、作詞と歌が私です。いくつかお題を提供した中からモチーフを選んでくださったのですが、一番難易度の高いと思われたサボテンを選んだ上こんな可愛いタイトルをつけてくるとは……。
内容はサボテンの少女が自分の足で歩くことを夢見る、といったもの。とあるゲームに出てくるサボテンのキャラクターがモチーフになっています。ハッピーながらもどこか切ない曲になりました。合言葉は サボテン is kawaii 🌵✨

本編ラストは、こにくぼ結成のきっかけ(?)となった楽曲「ルナ」。
5月のUNION FIELDでお客さんとして来ていた久保さんを無理矢理ステージに上げた際、9月のバースデーワンマン前夜のフライアーパークBAR営業の際、そしてバースデーワンマン当日と、過去3回ご一緒させていただいてました。実は今回作った告知画像用のロゴも、最後のOの中身が月になってたんですよー!

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10月に声帯を痛めた私は回復の過程で声質が明るくかわってしまったので、演奏の雰囲気が今までと同じにはならず調整が難しかった曲でもありました。

でも前日のリハで「ルナはここからもう一歩踏み込もう」と決めていて。今回、1番のサビの部分の「月明かり」がすごく明るかったのが印象的だったなぁ。
明かりのついていない暗い部屋のイメージはもともとあったのですが、部屋に差し込む月明かりから想像する月がとても綺麗で……という解釈は自分の中になかったんですよね。それを言葉ではなく音で提案してくれる久保さんの感性すごいなと思ったのでした。

「ルナ」はダウンロードカードの通販のほか、各音楽サービスでも配信しているので是非聴いてみてくださいね! 試聴版貼っておきます!

ルナ 【コニシ倉庫 BOOTH】
こちらのほうが若干音質がいいです! 歌なしver.と歌詞カード、ライナーノーツつき。

サブスクリプション
来年5月までは各種聴き放題サービスで聴けます! DL購入も可能。

アンコール:「Stardust rain」

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一組40分の持ち時間をいただきながらも、我らCONIQBO、本編が32分で終わるというまさかの事態に。アンコールしていただけてホッとしました。

アンコール曲は、これまたこの日のための新曲「Stardust rain」……久保さんどんだけ曲書くの! しかもめっちゃ冬っぽい感じのいい曲!!
ある日「別の作曲作業をしていたら偶然できた」とタイトルすらなく送られてきたので、せっかくだからクリスマスソングにしよう!と思い詞を書きました。ソロではクリスマスソングは書こうと思わないんだけど、ユニットだと謎の冒険ができちゃいますね。季節ものなのでフルで歌詞貼っちゃお。

「Stardust rain」

空見上げて泣いていたあの子
いつやむのかわからない雪の中

手を伸ばしたなら何か変わるの
そっと星を飾る 涙の跡に Star Light
Ah...

街明かりが頬を照らして
いつ来るのかわからない人を待つ

まだ君の目には空が映るの
きっと何もないよ 白い溜息に Holy Night

Ah...鐘が鳴る まばゆい街を抜けて
手を伸ばしたなら 涙の跡も光って
まだ君の目には空が映るの
ただ星に祈る 君の心を照らして

コニシ、クリスマスに恋人たちを引き裂きがち芸人。

これねえ内容がさらにやばくて、好きな子がクリスマスに待ち合わせをすっぽかされて泣いてるのを黙って見てる片思いの子の話なんだよね。そもそも参戦してないから三角関係にすらなっていないし、付け入るには格好のタイミングが目の前にあるのに行動を起こす勇気もないの。一声かけるくらいできるでしょ、って思われるかもだけどそれすらできない。でも私、こういう子すごく好きなんだよな……。

直接的なアクションを起こすだけが優しさじゃないし、起こすにしても相手との心の距離やタイミングってものがあって。臆病さは思慮深さでもあると思うし。まあこの日サラッと声をかけられるくらいの仲になっておけたら良かったけどね、仕方ないよ、怖かったんだもんな。世間が浮かれてないシーズンにちょっとずつ距離をつめていけばいいよ……うん。

それにしてもこの子、自分が待ち合わせでもないのに人の待ち合わせの様子をずっと見ていたことになるんだよな。ガラス張りで通りの様子が見える駅前のケーキ屋さんのバイトとかだったのかなぁ。

今年はこれで歌い納めですが、久保さんと制作した「夢見るサボテン」「Stardust rain」の2曲は私のソロ活動でも演奏していいと言われているので来年以降も持って歩けたらなと思います! やったー!

まとめ

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以上がCONIQBO初陣の顛末でした!

いや〜、色々収穫があった2ヶ月だった。ソロともpale monsterでの活動とも違う、別な脳の使い方をするユニットでした。私は音楽活動でできるだけギターの弦や電池以外の消耗品を使いたくない派なんだけど、今回久保さんが試させてくれて密かにPE樹脂ネイルを右手の中指につけて演奏してみたりしました。身体感覚が更新されていくのが面白かった。そしてめちゃくちゃ弾きやすいし、いい音出る!
ご一緒させていただいてわかったのは久保さんはとにかく「試してみる」のが得意な方で、それに感化されて私自身も道具や価値観をカスタマイズしていくのが楽しかったです。来年もちょっといいお知らせができそうなので待っててください!

ご来場のみなさま、共演の奏美ちゃん、yuuさん、河合さん、MINAMIさん、フライアーパークとムネさん、そして久保さん……素敵な夜をありがとうございました!! またお会いしましょう!

そして帰ってから今年のライブの出演回数を数えていたら、なんと2019年はフライアーパークが出演最多の8回となっておりました…! ムネさんいつも呼んでくださってありがとうございます!! 来年もよろしくお願いいたします!

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photo by dr.T

ソロだとシマらないけど、ジーンズとトレーナーでステージに立つのもいいなと思いました。どちらも着心地よくて大好きなFRAPBOIS(フラボア)の服!

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