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「ひだまりの記憶」寸劇脚本 【聖騎士シリーズ#22】

聖騎士シリーズ22作目「ひだまりの記憶」の寸劇パートのセリフ脚本です。シリーズ全体のまとめはこちらから。

【今回の登場人物】
騎士団員 グリス・・・王国騎士団員。魔王討伐遠征への参加が決まっている。
 メリッサ・・・グリスの妹。魔障をわずらっている。
神父 アースレイ・・・教会で親のいない子どもたちと暮らしている。グリスの留守中にメリッサを預かる。
 メリッサ
お兄ちゃんみーっけ! ふふ……

騎士団員 グリス
また見つかっちゃった……
メル! そんなにはしゃぐと疲れちゃうよ?

 メリッサ
大丈夫ー!

騎士団員 グリス
……はぁ 昼間は元気なんだけどなぁ

神父 アースレイ
メリッサは、もうすっかり子どもたちとも馴染んでいますね

騎士団員 グリス
夜になると、お腹が痛くて動けなくなっちゃうんです
僕には、どうしてあげることもできなくて……

神父 アースレイ
グリス、ちょっといいかな

騎士団員 グリス
はい

神父 アースレイ
手を出して

騎士団員 グリス
……はい

神父 アースレイ
これは、僕の大切な宝物です
このペンダントのおかげで、今日まで生きてこられました
君に受け取ってほしい

騎士団員 グリス
そ、そんな……大切なもの……

神父 アースレイ
……ううん
僕はもう十分守ってもらいました
今度は、君が僕の想いを連れて行ってください
グリス……僕の心はいつでも、君と共にあります
どうか、無事で

騎士団員 グリス
……はい
ありがとうございます

■ 前回のお話はこちら

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