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芸術って…

昨日、湖畔美術館に行った。
美術館の前で背の高い男性にあった。
種まきのときもいたなぁ。多分。
で、ちょっと話をしたら、多目的ホールに展示している作品、ルーブル美術館に持っていくそうな。
ほう。

日本は肩書がないと認められない、作品を見る目がないって、美術館の人とかを馬鹿にするようなことを言ってきた。
日本は作品を見る目がない、と。
ルーブル美術館は良いものであれば置いてくれる、と。
だからこの作品はルーブル美術館に持っていく、と。
いや、金出せば置いてくれるんじゃないの?
なんて思いつつ、そうなんですね、と言っておく。

用事を済ませてから作品を見に行った。
いた。
作者なのかと思っていたら違った。
その作品が気に入ったから世に出したいらしい。

で、まぁ、作品の説明を受けたわけです。
他に誰もいないし。

絵は普通な感じのものが3点。
あと、実物大アフリカゾウの絵が1点。

鉛筆のみで書かれた緻密な絵。
アフリカ象は天井から床まであるサイズで、確かにすごい迫力で、これは大変な作業だろうことは容易に想像できる。

作品の説明のあと、独学で書いて、どれだけ時間がかかっているか、そして消しゴムで消えてしまうのだということを何度か言われた。
作品って、かけた時間で決まるものじゃないと思うんだけどなぁって思いながら、すごいですねぇ、なんて応答していた。

あと、ロシアの人の作品もあって、私的にはこっちの作品の方が断然好きだなぁ。

で、「写真なんてものはパチリですむ」的なことを言った。
あ、この人はわかってないな。

その瞬間のためにかけられた時間、その瞬間を撮るために勉強した時間。
確かに誰でもパチリで撮ることはできる。
でも、写真家さんが撮るような写真は誰にでも撮れるものじゃない。

ものすごい昔、お笑いの人が描いた絵を画廊に持って行って、置いてもらえるのはあるかどうか、というのをバラエティ番組でやった。
何点かある作品のうち、これなら置いてもいいって言ったのは、当時まだ才覚を現していないジミーちゃんの描いたものだった。
その番組見ていたから、ジミーちゃんが画家になるって聞いたとき、やっぱり画廊やってるような人の眼力ってすごいんだな、って思った。

だから、芸術って私にはわからないけど、そういうのがわかる人にはわかるものなんだろうな、と漠然と思うようになった。
胡散臭い人もいるのかもしれないけど。

だから、誰でも撮れる写真だけど、誰でも撮れるものじゃないんだよね。

芸術のことに関してちゃんと勉強してきて資格を持ってる人を、自分が好きな作品を理解しないからと低能呼ばわりする人は好きじゃない、という話でした。

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