ディスコグラフィ⑪ Nome e cognome
2005年発売の8作目は転換点となったアルバム。
La Bandaとともに作り上げてきた前3作とは、明らかにサウンドが異なる。
活動をともにして約10年、新たなチャレンジの時を迎えたのであろうが、La Banda期に沼落ちし、FedeとMelのツインギターが、ぐいぐい前面に出てくるRigoのベースが、シャイなのにパワフルなRobyのドラムスが、ビデオクリップで小芝居する彼らが大好きだったわたしにとっては、一抹の寂しさを感じさせた。
それでも、Ligabue節は変わらず!
皮肉たっぷりな“Happy hour”、女性賛歌の"Le donne lo sanno"、歌詞が突き刺さる“Cosa vuoi che sia”、離婚した最初の妻Donatellaへのメッセージ"Amore conta”・・・
"Vivere a orecchio" "E' più forte di me" “Giorno per giorno”はライブではほとんど演奏されないが、個人的にはプレイリスト入りの知られざる名曲。
なかでも、"Lettera a G"は、亡くなった幼なじみのいとこに書いた弔辞。「感傷的な理由で」(当然だろう)ライブではほとんど披露することがなかったが、2016年以降はしばしばステージで歌ってくれるようになった。淡々とした歌詞と曲調がかえって切なく胸を締め付ける。
●CD/2005年9月16日発売(Warner Bros Records Cat.#5051011030222)
●CDリマスタリング版/2008年12月23日発売(Warner Bros Records Cat.#5051865165651)
●LP限定版/2010年1月29日発売(Warner Bros Records Cat.#5051011030215)
トラックリスト
01. Intro
02. Il giorno dei giorni
03. Happy hour
04. L'amore conta
05. Cosa vuoi che sia
06. Le donne lo sanno
07. Lettera a G
08. Vivere a orecchio
09. Giorno per giorno
10. E' più forte di me
11. Sono qui per l'amore
作詞・作曲/Luciano Ligabue
制作総指揮/Claudio Maioli
制作/Fabrizio Barbacci, Luca Pernici e Luciano Ligabue
レコーディング・ミキシング/Fabrizio Simoncioni (コレッジョZoo studio)
スタジオ助手/Stefano Riccò
マスタリング/Ted Jensen(ニューヨークSterling Sound)
追加分レコーディング/Mirko Cascio
元編集/Paolo Alberta
編集/Antonio Baglio(Nautilus Studio)
コーラス・ キーボード参加/Fabrizio Simoncioni
ドラムスセッティング/Emanuele Borzi
ヴォーカル・アコースティックギター/Luciano Ligabue
ベース/Antonio “Rigo” Righetti
ドラムス/Alessandro Lugli
ドラムス/Cesare Barbi
ドラムス/Eugenio Mori
ドラムス/Helder Stefanini
ギター/Federico “Capitan Fede” Poggipollini
ギター/Mel Previte
ギター/Niccolò Bossini
ギター/Nicola Milazzo
アートワーク/Paolo De Francesco(Moltimedia.it)
写真(Luciano)/Alessio Pizzicannella
ジャケット写真収集/Jarno Iotti e Paolo De Francesco
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