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LIVE参戦記⑨2023/7/14 @Stadio Olimpico di Roma

Stadio Olimpico di Roma
ローマ・オリンピックスタジアム公演 2023/7/14

4年ぶりのライブ遠征!
パンデミックのあいだに、アリタリア航空は2度目の経営破綻を経てその名前が消え、後継のITAエアウェイズは日本からの直行便の便数を大幅に減らしていた。
しかも原油価格の高騰と円安という悪条件下、航空券はいまだかつてないほどの高額!
2020年9月から2021年6月、さらに2022年6月に延期されたデビュー30周年記念ライブ参戦を泣く泣くあきらめ(ステージ最前線のプラチナチケットをゲットしていたのに!)、その後再始動した2022年開催のライブは遠征自粛、11月に4年ぶりのスタジアムライブが発表されたときには、さすがに2023年は従来どおりの遠征ができるだろうと入手していたチケットだったが、一瞬躊躇したくらいの悪条件下。

日程的に直行便が飛んでいなかったので、初めてドイツ経由ルフトハンザ航空を利用した。
初ルフトハンザの旅は快適だったが、トランジットの待ち時間がもったいない!
しかも、往路の経由地ミュンヘン空港で500㎖の水を買ったところ、なんと3.9ユーロ!
円に換算すると600円超!
イタリアでもこんなだったらどうしようかと怯えつつ、ライブ前日の7月13日21時ころにローマ到着。

ローマではくだんの推し友が宿を提供してくれることになっていた。
連絡をすると、いっしょに参戦する別の推し友一家とピッツェリアでご飯中とのこと。
荷物のピックアップとタクシー待ちに膨大な時間がかかり、合流できたのは日付が変わる頃。
真夜中のマルゲリータ。ローマ風のピッツァをすごい久しぶりに堪能した。

ライブ当日
昼食でイタリア各地から駆けつけた推し友の推し友たちと合流。
ばりばりの観光地ローマでは、観光客目当てのハズレの店も多いそうだが、地元民おすすめのレストランはまちがいない!推しネタで和気あいあいでローマの郷土料理をいただいた。

《ローマの郷土料理cacio e pepe。黒胡椒とチーズのシンプルこってりパスタ》


いったん解散して、わたしは部屋で休養。7月の午後の炎天下、観光する体力はないし、ライブ前に無駄に消耗したくない。

ライブ会場は、ローマ郊外のオリンピックスタジアム。
19時ころに会場近くで推し友たちと再結集する。
まずは物販ブースでそれぞれTシャツを購入して大はしゃぎ!
イタリア人はその場でやおら着衣を脱いで買ったばかりのTシャツに着替えたりするので、目のやり場に困る。
申し合わせて指定席を取ったので、わたしたちの席はステージど正面の同じブロックのスタンド席最前列~3列目内。最前席の前はスペースに余裕があるので、歌い踊るには最適の場所。
開演待機中、音響ブースあたりをドラマーのIvanoがぶらぶらしているのを発見! わたしたちはフェンスに遮られて近くに行けないので、推し友のひとりがまるで旧知の友人のように図々しく「Ivano!こっちに来て~」と叫ぶと、なんと来てくれた!フェンス越しに記念撮影。顔はちょっとコワいが、なんてフレンドリー!

《まもなく開演!》


夏の夕闇がゆっくりと降りてくるなか、21時いよいよ開演。
オープニングは、肩と腕を気前よく露出したノースリーブのお衣装のLucianoがひとりでステージに登場し、エレキギターを爪弾きながら”Sogni di Rock and Roll”。
その間に、バンドメンバーがスタンバイ。
2曲目は”Questa è la mia vita”、続けて”I ragazzi sono in giro”で、もはや最高潮。
ここでMC。今日は7月14日、ミラノのサンシーロとローマのオリンピックスタジアムを合わせて14回目の公演とのこと。数字の語呂合わせが好きだよね。
Salviamoci la pelle”をライブで聴いたのは初めてかも。
あまり演らないこの曲の登場にはワケがある。
続けて、9月に出るアルバムから”Così come sei”が初披露されたが、この新曲は“Salviamoci la pelle”の30年後の物語なのだそう。

《ステージ前のスタンディングスペースはぎっしり満員》


セットリストは、確実に盛り上げる系&しっとり聴かせる系をバランスよく配置。
イタリアの観客は歌うばかりで聴いちゃいないけど。
今回はサブステージがなかったので、ど正面とはいえ広大なスタジアム、ステージが遠く感じられたのが残念だったが、5万人の観客とともに一体感を味わえるのはスタジアムライブならでは。
パンデミックのあいだ、堪え難きを堪え、忍び難きを忍んだ4年ぶりの参戦とあって、ひたすら歌い踊り舞い上がっていたためか、あまり記憶がない。
記憶がないのは、これから述べるライブ後の出来事のせいかもしれないが。

《歌って踊って叫んでいる間にあっという間に終演》


セットリスト
Sogni di rock ‘n’roll
Questa è la mia vita
I ragazzi sono in giro
Riderai
Piccola stella senza cielo
Salviamoci la pelle
Così come sei
Una vita da mediano
Eri bellissima
È venerdì non mi rompete i coglioni
Balliamo sul mondo
Per sempre
Il sale della terra
I duri hanno due cuori
Lettera a G
Libera nos a malo
Happy hour
Ti sento
Un colpo all’anima
Marlon brando è sempre lui
Il peso della valigia
Si viene e si va
Tra palco e realtà
Certe notti
Non cambierei questa vita con nessun’altra
Urlando contro il cielo

《終演後推し友たちと》


終演後は、推し友のひとりのダーリンの車で某ホテルに先回り。打ち上げをして帰ってくるLuciano一行をローマでの定宿で待ち伏せするという寸法である。
ホテルの門外に追い出されてもめげず、待つこと2時間半!疲労と空腹で朦朧としてきた深夜2時半ころ、ようやくご一行様が数台の車に分乗してご帰還。
Lucianoおよびバンドのメンバーは、お疲れでしょうにイヤな顔ひとつ見せず、にこやかに記念撮影に応じてくれた!疲労も空腹感も一瞬にして吹き飛ぶ!
推し友が「日本からわざわざ来た」とわたしを紹介すると、Lucianoはスタッフを呼び寄せて、ツーショット撮影!そしてハグ!

《決定的瞬間を推し友が激写!》

「 東京で2度会っているんだけど、覚えている?」と問いかけると、明言はしてくれなかったけれど、はにかんだ笑顔で肯定してくれた気がする。素顔はシャイなお方なのです。
それを聞きつけて、Lucianoの弟、Marcoがインタビュー(?)に来る。Marco Ligabueは初代ファンクラブ会長で、自身も音楽活動をおこなっているが、Lucianoのスタッフとして、ツアーに同行することも多い。”Certe Notti”を日本語で歌ってみて、と無茶振りされる(笑)。
そのインタビュー(?)の動画は後日彼のインスタで公開されてしまった。無茶振りに動揺して何をしゃべったのか記憶にないのだけど、どうやら文字起こしできるレベルでよかった。

こうして、4年ぶりの参戦の長い一日が終了。
4年間我慢した甲斐がある、ご褒美な一日だった。

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