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La Pagina speciale dedicata a Capitan Fede Poggipollini ~Fede 愛特設ページ~

Capitan Fedeこと、Federico Poggipollini、1968年3月26日ボローニャ生まれ。1994年から、Lucianoの傍らで活躍するギタリスト。Lucianoのバンドに加わる前は、Litfibaのギタリストとして、数年活動した。
これまで、わたくしの駄文をお読みいただいた方にはすでにバレていると思うが、わたしはこのギタリストをことのほか贔屓にしている。いや、熱愛している、といっていい。おそらく、Fedeファンを名のる、唯一の日本人かもしれない。


ライブでのFedeは、ステージ上を縦横無尽に走りまわり、跳躍し、シャツのボタンをはだけ、あげく上半身の衣服を脱ぎ捨て、自慢の(?)美しい半裸を披露・・・その派手なパフォーマンスはLucianoのそれを明らかに上回り、「おいおい、主役より目立ってんじゃないよ~」と思うほど。La Banda時代のFedeは、まさにやんちゃな末の弟分といった役回りかも。
愛称のCapitano(キャプテンの意)は、La Banda時代にLucianoが命名したもので、バンドのなかで最年少だからこそ、あえて「キャプテン」に任命したとか。
見せ場であるギターソロの際は、ステージ前方に進み出て一身に注目を浴び、恍惚とキモチよさそうに演奏し、また、レコーディングやライブではコーラスも担当。その甘い歌声は、Lucianoのシブいヴォーカルと絶妙なコントラストをなす。
そして、Lucianoの傍らでじつに楽しそうにギターを奏でるときの、笑うとタレぎみの目がさらにタレる笑顔・・・その笑顔は、わたしをこのうえなく幸せにしてくれる。
わたし的には、Lucianoの音楽には欠かすことのできない存在である。
そんな魅力的なFedeだが、わたしが最初に惚れたのは、そのルックスやパフォーマンスではなく、彼のギターであった。
Certe Notti”の美しいイントロと間奏、“Ho perso le parole”のせつない音色、“L’odore del sesso”の美しいアルペジオ、"Voglio Volere”のメロディアスなアウトロ、そして大好きな(Fede自身も好きな曲と言っていた)“Quella che non sei”のソロ・・・CDを聴いてわたしがいいなぁと思ったギターソロはほとんどFedeの仕事であることが、少しのちにDVDを見て判明した。

《2015年9月Correggioで開催されたミニコンサートにて。初Fedeソロライブにかぶりつきで参戦して大興奮》


1998年、かのルチャーノ・パヴァロッティ主催のチャリティコンサート、Pavarotti & Friendsに請われてLigabueが出演したときの逸話。
そのステージで、LucianoPavarottiと“Certe Notti”で「ダブル・ルチャーノ」共演を果たすことになっていた。
その日、こともあろうに、Fedeは会場への道をまちがえて、サウンドチェックに大遅刻。本来であれば、大御所パヴァロッティを待たせることなく、さっさと開始するところだが、「Fedeが来ないと“Certe Notti”は始まらない」というLucianoの意向で、パヴァロッティを待たせることになった、というのである。
ことほどさように、Lucianoにとって、また彼の代表曲ともいえる“Certe Notti”にとって、Fedeは欠くことのできない存在なのである。
近年ではバンドのメンバーが若返ったこともあって、もはややんちゃな末弟的な立場ではなく、バンドの要であるが、それでもステージでのチャーミングで派手なパフォーマンスは変わらない!


Discografia ~ディスコグラフィ~

Ligabueの傍らでギターを奏でる一方、ソロアーティストとしても活動している。
アルバムは数年に1枚のペースだが、Ligabueのステージの合間を縫って、活発にライブ活動をおこなっている。
2015年のLigabueデビュー25周年ライブの翌日、Lucianoのお膝元Correggioで開催されたイベントで念願のソロライブに参戦できたときは、感謝感激感涙!
その興奮と熱狂のようすは、こちらをご覧ください!

VIA ZAMBONI 59 (1998)

VIA ZAMBONI 59 (1998)

ソロデビューアルバム。Ligabueのマネジャー兼プロデューサー、Claudio Maioliがプロデュース。当時Fedeは30歳だが、アイドル系(?)のやや舌足らず(?)な甘いヴォーカル全開である。ロックでもパンクでもなく、Ligabueのステージでの印象とはまるで別人だが、インストルメンタル曲の“KKF”では、かろうじてギタリストとしての片鱗がうかがえる。
なお、アルバムタイトルの“Via Zamboni 59”は、このアルバム制作時のFedeの住所とのこと。個人情報保護などは無縁の時代であった。

トラックリスト
01.  Insomma vorrei


02.  Voglio il paradiso


03.  Due


04.  Una ferita da guarire


05.  Piccola


06.  Maela
07.  Uscire fuori


08.  L’angolo dei sogni


09.  Verso oriente


10.  KKF


11.  Come il vento


12.  Finisce sempre così

レーベル/Riservarossa Edizioni
制作/Claudio Maioli
音楽制作/Gianfranco Fornaciari
編曲/Federico Poggipollini・KKF
レコーディング/Franco BarlettaHairi Vogel@studio Zoo(Correggio)
ミキシング/Hairi VogelGianfranco Fornaciari

ヴォーカル・アコースティックギター・エレキギター/Federico Poggipollini
12弦ギター・リッケンバッカー/Paolo Campioli
ベース/Franco”jamaica”Barletta
ドラムス・ジャンベ/Antonio”Ciullo”Bonetti
ウーリッツァー・メロトロン/Gianfranco Fornaciari
パーカッション/Fabrizio Luca


NELLA FRETTA DIMENTICO (2003)

NELLA FRETTA DIMENTICO (2003)

2作目のソロアルバムは、Fede自身によるプロデュース。デビューアルバムに引き続き、ギタリストとしての側面をあえて排除(?)し、歌手としての側面を前面に打ち出している。
また、アルバムに先駆けて2003年夏にシングルとして発表され、ヒットチャートの12位に到達した「唯一にして最大のヒット曲でいまもライブでのリクエストが多い」(2015.9.20本人談)“Bologna e piove”は、Fedeの持ち味である(とわたしが勝手に思っている)甘さと、そこはかとなく漂う暗さ満載のロマンティックな曲。個人的には、このアルバムに収録されたオリジナルよりも、後述の“Caos cosmico extra”(2010)に収録されているライヴヴァージョンがお気に入り。

トラックリスト
01.  Solo per un giorno


02.  Cancellando ogni distanza


03.  Il personaggio


04.  Qualcosa di me


05.  Tutto si muove


06.  Con loro sono nato


07.  Nella fretta dimentico


08.  Il momento


09.  Tra di noi


10.  Bologna e piove


11.  Attraverso

レーベル/Stranisuoni
制作/Stranisuoni
制作/Federico Poggipollini
編曲/Federico Poggipollini&band
レコーディング/Lorenzo Confetta@studi Stranisuoni
ミキシング/Roberto Barillari

ヴォーカル・ギター・ハープシコード・ピアノ・ベース/Federico Poggipollini
ドラムス/Antonio“Ciullo” Bonetti
ベース・コーラス/Marco Prati
ギター/Paolo Campioli
キーボード/Lucio Morelli

ゲストミュージシャン
ギター/Mel Previte(Cancellando ogni distanza)
ドラムス/Emi Pierro(Tutto si muove)
ベース/Franco“Jamaica”Barletta(Bologna e piove)


CAOS COSMICO (2009)/CAOS COSMICO Extra (2010)

CAOS COSMICO (2009)

前作から6年の歳月を経て発表された3作目のソロアルバムも、Fedeのセルフ・プロデュース。このアルバムでは、従来の甘く暗めの「ザ・カンツォーネ」的な楽曲に加え、ロックテイストの作品もお目見えしている。個人的にはそのなかの1曲“Berlino”がお気に入り(歌詞は暗い)。また、“Il chitarrista”はIvan Grazianiの名曲のカヴァーだが、Fedeのセクシーなrrの発音とLigabueのバックバンドLa Bandaでの相棒、Mel Previteとのギターの掛け合いが堪能できる。なお、翌2010年に、Elena Di Cioccioとのデュエット曲“Anima silvestre”、“Bologna e piove”および“Tra di noi”のライヴヴァージョンが収録された“Caos cosmico extra”が発売されている。“Bologna e piove”のこのライヴ版では、アウトロで恍惚とキモチよさそうに奏でるのが目に浮かぶようなギター・ソロが満喫できる。

トラックリスト
01.  intro
02.  Incredibile potere


03.  Arcobaleno


04.  Taxi viola


05.  7 minuti


06.  Occhi di miele


07.  Un nome c’è


08.  Indelebile


09.  Trasversale


10.  Il chitarrista


11.  Parole prese in prestito


12.  Cavaliere elettrico


13.  Made in Japan


14.  Una nota


15.  Sono un uomo


16.  Berlino


Extra 収録曲
Anima silvestre


Bologna e piove (live)


Tra di noi (live)

レーベル/1st Pop Records-Edel
制作・制作総指揮/Federico Poggipollini
プレ制作/Roberto VernettiMarco Prati
レコーディング/Dario CasilloLorenzo Confetta@studi Stranisuoni
ヴォーカル・ギター・ピアノ/Federico Poggipollini
ドラムス/Ivano Zanotti
ベース/Franco“Jamaica”Barletta
ギター・コーラス/Marco“il principe”Magnani
シンセサイザー・ピアノ/Lucio Morelli
ゲスト・ミュージシャン
ベース/Tommaso Tam(Cavaliere Elettrico)
ギター/Mel Previte・ヴォーカル/Filippo Graziani(Il Chitarrista)
ピアノ/Alberto Linari・コーラス/Tambp D’Altri(Occhi di miele)
コーラス/Alice PigozziAndrea De LucaTambp D’Altri(Made in Japan)
コーラス/Andrea De LucaTambp D’Altri(Parole prese in prestito)
コーラス/Tambp D’Altri(Incredibile Potere)
ギター/Vincenzo Pastano・ベース/Giorgio Santisi(Arcobaleno)

NERO (2015)

NERO (2015)

前作からまたしても6年の歳月を経てリリースされた、4枚目のソロアルバムは、Ligabueのドラマ―、マイケル・ウルバーノMichael Urbanoをプロデューサーに迎えて制作された。いままでのポップス寄りであった3枚のアルバムとは一線を画し、ロック&ブルーステイスト満載、Fede自身が「自分のバックグラウンドのすべてが詰まっている」というアルバム。Fedeの甘い歌声はブルースによく似合う。個人的にはもっともっと評価されるべき名盤だと思う。  

トラックリスト
01.  Religione


02.  La più bella del bordello


03.  Un giorno come un altro



04.  I mostri


05.  Solo un difetto


06.  Solamente un’ora


07.  Nero


08.  Per le strade di New York


09.  Fantasma di periferia


10.  Vita nelle vene


制作・編曲/Michael Urbano
ヴォーカル・ギター/Federico Poggipollini
The Crumars
キーボード/Arberto Linari
ベース/Giorgio Santisi
ドラムス/Ivano Zanotti
制作総指揮/Rossana Spiller

Canzoni rubate(2021)

Canzoni rubate(2021)


2021年3月26日発売。マイケル・ウルバーノMicheal Urbanoとの共同制作。マイケルは5曲でドラムスでも参加している。17曲のトラックリストのうち、9曲がカヴァー曲、新曲1曲、7曲のインストルメンタル曲で構成される。「盗まれた歌」と題されたこのアルバムに収録されたカヴァー曲は、おもに70年代から80年代からセレクト。そのうち、ジャンニ・モランディGianni Morandiの”Varietà” 、エウジェニオ・フィナルディEugenio Finardi の “Trappole” はそれぞれオリジナルのご本人、イヴァン・ガラツィアーニ Ivan Graziani のカヴァー“Monna Lisa” はチミニ Ciminiをゲストに迎えて共演している。

トラックリスト
01.  Elissa(インストルメンタル)

02.  Varietà (feat.Gianni Morandi)


03.  Delay(オリジナル)

04.  Ms.Ette(インストルメンタル)

05.  Trappole (feat.Eugenio Finardi)


06.  Lockdown(インストルメンタル)

07.  Monna Lisa (feat.Cimini)

08.  E l’aurora

09.  Il Chiodo


10.  Bobcat(インストルメンタル)

11.  Citta in fiamme


12.  Rise(インストルメンタル)

13.  Vincent Prince

14.  Hondo(インストルメンタル)

15.  Malamore


16.  Neifile(インストルメンタル/CD版限定ボーナストラック)
17.  Impossible Dream

制作・編曲/Federico Poggipollini e Michael Urbano
編曲/Federico Poggipollini e Marco Prati(13,15,17)
ヴォーカル・ギター・ベース・パーカッション・ピアノ/Federico Poggipollini
ドラムス/Michael Urbano(2,3,5,7,8)
コーラス・ベース/Marco Prati(2,3,5,7,8,9,11,13,15)
キーボード・ピアノ/Arberto Linari(2,3,5,7,8,11,15)
ドラムス/Ivano Zanotti(11、13、15、17)
ベース/Giorgio Santisi(5)
サックス/Corrado Terzi(12,13)
ヴォーカル/Daniela Galli(3)



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