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ポンコツなわたしで、生きていく。を読んで

著者のいしかわゆきさんを知ったとき、HSP、ADHDを公表されていてこの本をは本能的に読むべきだと思いました。わたしもHSPでADHDの可能性があるからです。

現在はフリーランスのライターとして活躍されている著者。
学生時代のアルバイトではモンブラン100個をひっくり返してダメにしたそんなポンコツさんが大学卒業ギリギリに内定をもらった会社で働きはじめ、「いい感じに生きられるようになった」今に至るまでに得たことの知見を詰め込まれた一冊です。

わたしはそもそも「働いていた」とういう時間が少ないのでポンコツだなと自覚するまでは時間が掛かっています。中2で不登校になりうつ病を発症しお布団がお友達でした。だからといって何もしないことはできず、月1回5日間だけフリーペーパーを配る仕事は5年以上続けることができました。
この経験は今でもコツコツ何かをやり遂げる力になっています。

体力が回復してきた頃、年齢は25歳を過ぎようやく社会に戻ることができました。初めて任された仕事は文字校正。人との関わりが少なくコツコツやり遂げる力を付けたわたしに最適な仕事でした。
このときは自分がポンコツでHSPであるとも思ってもみなかったので長く続けられる仕事に出会えたと感動さえ覚えていました。

コツコツ力(りょく)のおかげで1年は不自由なく仕事をしていたのですが2年目に入った頃コロナで世界が変わりました…。
わたしも校正の仕事が減り、入力業務が中心となりとてもつまらないと感じ会社へ出勤することも億劫になり、HSPでもHSS型なわたしは飽きっぽくもう辞めて新しい仕事がしたいと思いその夏、会社を辞めました。

しかしなんと退職する際、周りが惜しんでくれていたのです。人には恵まれていることは人生で唯一の誇りといっても過言ではないので感謝しかありません。

そして人生初めての転職活動が始まりました。

これは今もなのですが、スキルがなく書類で落ちる…大人になり学ぶことの大事さを実感しています。

2社目、3社目(しれっとまた転職してる)と立て続けに事務アシスタントとして雇ってもらいました。ここからわたしがポンコツであること思い知る月間のスタートです!!

マルチタスクをこなせず大事な書類を数え間違えたり無くしかけたり同僚や先輩に迷惑をかけ続け涙を流しながら仕事をしていたなんてことも…。
そんな日々が辛く2社ともに2ヶ月ほどで退職しました。

著者のいしかわゆきさんは「どうして普通の人ができていることが自分にはできないんだろう」と思ったらポンコツの始まりと書かれていました。そして「ポンコツ=悪」ではないとも言われています。
そしてポンコツが治らないならポンコツでも許される世界を作ればいいんだと。

この本を読んでまず、今は自分で好きになれる人を選べて、自分がやりたいことを選べる時代であり、自分の半径5メートル程度の「自分の国」では王は自分。すべての決定権は自分にある、なら選ぼうぜ?と…

自分の国を作る発想なかったーーーー!! 

また誰にでもできる簡単な自己肯定感の上げ方として

  • 自分のことを攻撃してくる人と関わらない

  • 自分の力を活かせない場には行かない

  • 自分のコンプレックスが浮き彫りになる状況を作らない

自分だけの小さな国を作っていくイメージだそうです。

ポンコツを自覚してから自己肯定感の低さに悩んでいましたが、この本では自分を認めてあげたり許したりする大事なヒントが詰まっていました。
そして弱さこそが自分の強さを見つける鍵となると信じさせてくれます。

まさしく「ポンコツなわたしで、生きていく。」ことがこれからの自分の生き方の指標になると思いました。

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