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『世界はたいせつなものであふれている。』

『世界はたいせつなものであふれている。』
これ、BMW Japan の40周年記念ブランドキャンペーンのコピーみたいなんですけど、なんか良くないですか。
BMWオーナーでもないですし、BMW Japan に頼まれた訳でもない(笑)んですけど、CMで観ていて「そうだよなぁ」って思わず共感してしまいました。
BMW Japan としては、必ずしも環境問題に対しての発信ではないようですが、個人的には「地球を大切に」「環境対策をしっかり」と言われるより、すっと沁み入ってくる感じがします。

『世界はたいせつなものであふれている。』…言われてみれば、本当にそのとおりなんじゃないかなぁ。
父の日に子供からもらった似顔絵みたいに、ある人には全く興味ないものであっても、その人にとっては心揺さぶるものだったりする訳ですし…。
あらためて考えてみれば、世界遺産や有名な美術作品だけでなく、自然とかも含めて、本当に世界中にあるモノやコトには「大切なもの」がたくさんありますよね。

そう思うと、我々に圧倒的に足りないのは、たぶん「愛」じゃないかなと思います。。
いろんな愛があると思いますが、一人ひとりがもっと「他の人を思いやる気持ち」を持つことができれば、社会的なつながりを必要とする我々人間は、より人間らしく生きていくことができるようになると思います。
現実社会では、個々が自分の気持ちを満たすために、他人を妬んだり、蔑んだり、恨んだり、憎んだり、傷つけたり…といった、真逆のことが日常的に行われてるのですが、この一部を、相手に感謝を伝えたり、心に寄り添ったり、力を高め合う機会へと変えていけたら…。
なんて甘い考えかもしれませんけど、でも実現できたら、ステキな毎日になりそうじゃないですか。笑

そんなことを考えてみると、我々は今、「お金」ばかりが大切になってしまった20世紀型価値観から、「新しい価値観」への転換点に立っているのかもしれませんね。
「新しい価値観」って何?と言われると、僕にも明確な回答はないのですが、例えば、これまでは「競争」で勝つことを前提に「奪い合い」を良しとしてきた価値観から、「奪い合わない」ことを良しとする価値観などへの転換などが挙げられそうです。

「奪い合い」とは、簡単に言えば、自分たちが利するためには、ライバル企業から顧客を奪う、シェアを奪う…といった考え方で、オリンピック競技で言えば、野球やサッカー、柔道やレスリング、ボクシング、などが相当すると思います。相手を攻撃して、力を奪うことで、自らが利するような展開という感じでしょうか。

一方、「奪い合わない」のは、ゴルフや水泳、体操、スケボーといったもので、お互いが切磋琢磨しながら、高め合い、結果はより高い方が良い順位になるという感じだと思います。
先日のオリンピックのスケボー(パーク女子決勝)では、勝敗に関わらず、お互いに相手をリスペクトしあう場面が垣間見えた気がします。

「他を思いやる気持ち」とイコールではないですが、相手をリスペクトする、という点で言えば、企業の競争さえも、「奪い合わない」形が必要になってくるかもしれません。
特に、カーボンニュートラルのような環境問題においては、間違いなく、そういった形となっていくでしょう。

…なんて話は荒唐無稽で、信じられないよって人が多いと思うのですが、とはいえ、太古の人たちから見れば、クーラーの効いた部屋でパソコンを使った企画書づくりなんて、絶対に「仕事」とは言えないと思うんですよね。かと言って、「趣味」と言えるほど好きでもないんでしょうし。笑
そう思えば、仕事に対する価値観だって、人生の意味だって、これからどんどん変わっていっても不思議じゃないのでは?なんて思います。

ということで、今日はこの辺で。

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