㉙3分ドラマ脚本「29の可能性」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

飯田未来(29)…主人公
野木成実(29)…未来の彼女
大島航大(29)…未来の友人
役者たち

▼本文

〇小劇場・劇場内

舞台上には芝居している、役者たち。
その中には大島航大(29)がいる。客席には飯田未来(29)がいる。
 
〇同・ロビー(夜)

帰っていく人々。役者たちがお見送りをしている。
未来は航大の元に向かう。

未来「お疲れ」
航大「おう、未来!ありがとな、来てくれて」
未来「おもしろかった。お前のいいとこ初めて見たわ」
航大「おいっ!(笑) まぁ、でもまじでよかったわ来てくれて。俺これで最後なんだよね。普通に就職しようかと思って」
未来「え…まじ?」
航大「まぁ金もだし、いろいろ大変だからな。売れるって保証もないし」
未来「そういうものか…」
航大「まぁ、また飲もうぜ」
未来「うん」

〇道(夜)
ぼーっと歩いている未来。
 
〇未来のアパート(夜)

未来がやってくる。

未来「ただいま」

野木成実(29)がやってくる。

成美「おかえりー!演劇?どうだった?」
未来「うん…すげーよかった。…ぶっちゃけ俺もやってみたいって思った」
成美「何それ(笑)」
未来「なんかアイツ、すげーかっこよかったんだよなぁ。俺今までやりたいこととかなかったし、いいなって」
成美「ちょっと今から夢追うのとかやめてよね」
未来「…え、なんで」
成美「だってもう29だし。もうそんな歳じゃないでしょ」
未来「そうか…」
成美「やるなら趣味にしてよね。ま、本気じゃないだろうけど」
未来「 (小声で)本気……」
成美「なに?なんか言った?」
未来「いや…」
成美「ねぇねぇ、大学の友達の結実、結婚するんだって~」
未来「…俺、やっぱやってみようかな」
成美「は?」
未来「初めてやってみたいって思ったから…演劇?役者…?」
成美「まじで何言ってんの」

眉間にシワを寄せる成美。
目を輝かせる、未来。

(了)

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