【141】3分ドラマ脚本「みそじ婚」43話
登場人物
・新山亜希(30)…会社員
・石島裕(30)…亜希の幼馴染み
・飯田美南(29)…亜希の同期
・同僚1
・医師
・矢部(50)…編集長
・新山真美(59)…亜希の母
・松野桃子(20)…モデル
・二宮(40)…桃子の事務所の社長
▼台本
▼本文
〇亜希のオフィス・廊下
編集長・矢部が歩いている。亜希が追う。
亜希「編集長!」
矢部が振り返る。
亜希「あの…どうして私、外されなきゃいけないんでしょうか」
編集長「…」
亜希「あれは…私の企画です。できることならやっぱり最初から作りたいです。お願いします」
編集長「…私はディレクションに回ってって言っているだけよ。全体を見るのも大事な仕事だと思うけど」
亜希「…」
去っていく矢部。
神妙は表情の亜希。
〇同・中
戻ってくる亜希。
同僚1がやってくる。
同僚1「新山さん。どうでした…?」
亜希「うん…。ダメだった」
同僚1「え…。でもあれ、新山さんの企画ですよね?」
亜希「ま、でも企画には関わるし、よろしくね」
同僚1「はい…」
亜希「うん」
亜希は仕事を始める。亜希を心配そうに見つめる同僚1。
〇同・休憩室
端っこでコーヒーを飲み、落ち着かせる亜希。
ため息をつき、うつむく。
同僚2と同僚3が話している。
同僚2「てか編集長の新山さんいじめすごくない?」
同僚3「ホントそれ」
同僚2「自分の企画もやらせてもらえないとかここで仕事する意味って感じだし」
同僚3「わかる」
亜希は同僚2と同僚3の話し声が耳に入り、頭を抱える亜希。
裕の声「どした?」
顔を上げると裕がいる。
亜希「え、なんで?」
裕「仕事。ほら、こないだの商談の続き」
亜希「言ってくれればよかったのに」
裕「まぁね。てか…大丈夫?」
亜希「うん…。ちょっと色々あって…」
裕「そっか。あ、じゃあ今日は俺が夕飯作ろっかな」
亜希「え?」
裕「嫌?」
亜希「いやそうじゃないけど」
裕「じゃあ決まり。また夜な」
去っていく裕。
(つづく)
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