㉚3分ドラマ脚本「カミサマ」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

飯田亜美(29)…主人公
武本航大(31)…美容師
牧田潤(36)…亜美の担当美容師
女1…亜美の友人
女2…亜美の友人
男1
男2
美容師A

▼本文

〇居酒屋・店内(夜)
飯田亜美(29)、女1、女2、男1、男2、武本航大(31)で飲んでい
る。
楽しそうに飲む一同。
小さくため息を付き、グビッと飲む亜美。

男1「はーい。じゃあ席替え~」

席を移動する男たち。隣に航大がやってくる。

航大「髪キレイっすね」
亜美「…は?」
男1「出た、お前。キモいからやめろよ」
亜美「……」
 
〇亜美の部屋(夜)
   洗面所にてドライヤーで髪を乾か
す亜美。
亜美はふと髪を触る。
亜美M「あれ何だったんだろ…」

〇美容室・店内(日替わり)

牧田潤(36)が亜美の髪をカットしている。

潤「最近はどうなの?ラブの方は?」
亜美「いや、何にも」
潤「あらぁ、いつも可愛く仕上げてるのに」
亜美「…あ、でもこないだ『髪キレイ』って言われましたよ」
潤「男に?」
亜美「はい」
潤「何その男、いい男じゃない。私の魅力にも気付いてて」
亜美「ははは。そうですね」

美容師Aがやってくる。

美容師A「潤さんすみません」
潤「ちょっと失礼」
美容師Aと潤が奥で話している。

鏡を見つめる亜美。
亜美M「確かにイイ男だったのかも…」

潤が戻ってくる。
潤「ごめん、亜美ちゃん。ドライヤーだけちょっと変わっても大丈夫かしら」
亜美「全然!」

潤が航大を連れて来る。

航大「失礼します」
亜美・航大「…!」

亜美にドライヤーをする航大

〇同・玄関前

潤が亜美をお見送りしている。店を出ると航大がいる。

亜美「あ。…美容師さんだったんですね」
航大「はい。…この後どっか行くんすか?」
亜美「…帰るだけですけど」
航大「潤さんに可愛くしてもらったのにもったいないっすよ」
亜美「はぁ…」
航大「どうですか?一杯。俺と」
亜美「え…」

風が亜美の髪をなびく。

(了)

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